記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
月経困難症は、多くの女性が経験する、月経の直前、または開始時期の月経けいれんや月経痛の医学用語です。通常、深刻な痛みではありません。
月経けいれんでは、腹部、腰、おしり、内腿で鈍い痛みを感じることがあります。症状は1~3日間続き、日常生活を妨げるほどの痛みになるケースもあります。
・月経の痛みが増している
・月経が始まってから数日経っても痛い
・膣からの異常な出血
・鎮痛薬でも痛みが消えない
月経困難症には2つのタイプがあります。
・原発性月経困難症
一般的な子宮けいれんによって引き起こされる痛みです。
・続発性月経困難症
感染症、卵巣嚢腫(らんおうのうしゅ)、子宮内膜症などの病気によって引き起こされる痛みです。
湯たんぽを使用したり、温かいお風呂に入ったりしてみてください。
市販の鎮痛薬でも痛みを緩和することができます。鎮痛薬にはイブプロフェンやナプロキセンが含まれており、軽度から中等度の痛みに効きます。効果が感じられない場合は、より強力な鎮痛薬の処方を医師に相談してください。
また、月経の痛みを和らげる効果のある、経口避妊薬や避妊薬の注射が勧められることもあります。
これらの治療法が効かない場合は、卵巣嚢胞や子宮内膜症の検査をするかもしれません。卵巣嚢胞は超音波検査で、子宮内膜症は腹腔鏡検査(お腹を小さく切開し、細いチューブ(内視鏡)を入れて子宮を観察する小手術)にてそれぞれ確認できます。
・私の痛みは正常ですか?
・検査は必要ですか?
・痛みを和らげるために何ができますか?
・食事や運動を工夫することで痛みは緩和しますか?
・痛みが改善しなかったり、悪化した場合はどうすればいいですか?