男性不妊症

2017/3/15

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

概要

不妊症とは、避妊薬を使用せずに少なくとも1年間は妊娠できないことです。 約15%のカップルが不妊です。

男性が要因となる割合は?

不妊症の約3分の1は、男性の要因だけで発生します。 男女の要因が組み合わさった場合、不妊症の約3分の1を引き起こします。

診察のタイミングは?

通常、夫婦で一年間妊娠する努力をしても妊娠しなかった場合、病院に行って下さい。 しかし、特に女性の年齢が要因である場合は、医者に早急に診てもらっても構いません。

原因

男性不妊症の原因の最も一般的なものは、精索静脈瘤(セイサクジョウミャクリュウ)です。 精索静脈瘤は、陰嚢(陰茎の下にぶらさがっている皮膚の「袋」)の肥大化した静脈で、片側または両側に形成されます。 静脈は陰嚢の内側の温度を高め、同じ側の精巣による精子産生を減少させるおそれがあります。

その他の男性不妊症となりうる原因は、以下の通りです。

・男性の生殖器系の閉塞
・特定の薬
・低精子数
・異常な形をした精子や正常に動かない精子
・停留精巣
・感染症
・根本的な医療上の問題

妊娠可能性に影響を及ぼすその他の要素には、喫煙、過度のアルコール摂取およびその他の違法薬物の乱用、精神的ストレス、肥満および年齢(35歳を超える男性は妊娠可能性が徐々に低下)が含まれます。

男性不妊症の原因は特定できないことがあります。このような場合、根本的な遺伝的問題が存在する可能性があります。

診断

男性不妊症を検査すべきか?

はい。 改善可能な問題を特定して治療することが重要です。検査で男性不妊症を引き起こしている根本的な医療上の問題が見つかることがあります。

不妊症はどのように診察されるのか?

医師は病歴について質問し、診察し、精液を検査します。精液を複数回検査される場合もあります。精液分析は、精子の数と質をみることができ、これらは繁殖力の重要なものです。初回の結果に応じて、ほかの検査が実施されます。

治療

男性不妊症の2分の1以上の症例は治すことができます。治療は、カップルが正常な性交を通じて妊娠するのために効果があります。また、このような妊娠は難しくても、妊娠するための高額な、または侵襲的な治療は必要ないかもしれません。

男性不妊症の原因を治すために手術が必要な場合は、日帰りの外来手術として行われるものもあります。

医師に質問するための事項

  • 不妊症は手術で治せますか?
  • 手術後の回復期間はどのくらいですか?
  • 禁煙すると、妊娠の助けになるでしょうか?
  • 治療によって、赤ちゃんを持つことが可能になりますか?
  • 治療がうまくいかない場合、ほかに選択肢はありますか?

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