腹部大動脈瘤

2017/3/16

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

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概要

腹部の血管が弱くなり、風船のように膨らんで異常に大きくなることを、腹部大動脈瘤といいます。動脈瘤が大きくなりすぎた場合は、大動脈が裂けたり、破裂することがあります。

症状

動脈瘤ができても症状は特にありません。しかし、動脈瘤が破裂すると以下のような症状がみられます。
・腹部、そ径部、背中、脚または殿部に突然の痛み
・吐き気と嘔吐
・腹筋の異常な硬直
・腹部の腫れや膨らみ
・冷や汗

原因

原因はよくわかっていません。しかし、一般的に動脈瘤は高齢者、特に60歳以上の男性によくみられます。 また、家族内で発症する可能性があります。 以下の要因は、発症リスクを増やす可能性があります。
・高血圧
・太り過ぎまたは肥満であること
・喫煙
・高コレステロール
・肺気腫

診断

腹部大動脈瘤のリスクが高い、または症状がみられる場合は、医師に相談してください。 超音波検査で大動脈の太さを測定し、診断に役立ちます。
65~75歳の喫煙者(過去の喫煙者も含む)では、一度超音波によるスクリーニング検査を行います。
喫煙をやめ、医師と協力して血圧とコレステロールをコントロールすることが重要です。

治療

治療は、動脈瘤の破裂を防ぐことが重要です。動脈瘤が大きかったり急速に成長している場合は、手術が必要になります。 動脈瘤が小さい場合は、超音波検査で監視します。

医師に相談するための質問

・腹部大動脈瘤の既往があったら、再度発症しやすいでしょうか?
・腹部大動脈瘤を避けるために生活を見直す必要はありますか?
・注意深い経過観察は安全ですか? 腹部大動脈瘤は破裂しますか?
・注意しなければならない副作用はありますか?
・痛みが悪化したらどうすればいいですか?
・専門家に診てもらう必要がありますか?
・腹部大動脈瘤について参考になる本はありますか?
・腹部大動脈瘤についてもっと知ることができるウェブサイトはありますか?

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