吃音

2017/3/17

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

冷凍宅配食の「ナッシュ」
冷凍宅配食の「ナッシュ」

概要

吃音は小児期によく見られますが、生涯続くことがあります。 吃音は、人がスムーズに話す能力に影響を与える状態です。言葉や文章の一部や音節を何度も繰り返したり、つっかえたりする(どもる)ことがあります。 話すことに苦労して、顔の筋肉を張って単一の単語や音節の発音を延ばすことがあります。 吃音は、本人に自覚があり、他人がそれに気付いていることで、イライラを感じます。
吃音のほとんどは、2歳から5歳の間の子どもが、語彙が増える時期に始まり、学校に入る頃には通常止まります。 成人の吃音症例は1%未満です。
誰もがちょっと言葉に詰まったり、時には「あー、あー」と言うことは珍しくありませんが、吃音はより顕著な問題です。 研究によると、女の子よりも男の子の方に多く発生します。

症状

吃音の症状は、その人が話したり、話すのに苦労しているのを見ればたいていわかります。 たとえば、「どこ」という言葉を言うとき、「ど … ど … ど … どこ…」となります。また、「カ行」、「ガ行」および「タ行」で始まる単語の発話が難しいです。また、「私のおばあさん」という言葉のように、「おばさん」ではなく、「おばー」とのびるような単語の延長のあるものの発話も難しいです。
フレーズや文章全体を繰り返すことも、吃音の特徴です。たとえば「あなたと遊ぶことができますが、私は許可をもらわなくてはなりません…私は許可をもらわなくてはなりません…私はまず両親に許可をもらわなくてはなりません。」というふうに、話し始めてから後の数語を繰り返すこともあります。
また、吃音の特徴である身体的兆候に気付くかもしれません。 言葉を出すのに苦労しているとき、頭や目を不自然に動かしたり、口の周りの筋肉を緊張させたりすることがあります。
特定の状況で吃音が増えることがあります。 子どもがいじめを恐れていたり、問題に注意を向けたくない場面で会話するのを避けている時などです。

原因

吃音の原因はまだ研究中です。 思考や言葉を整理する過程から起こることがあります。また、以下の要素が組み合わされると、吃音につながることもあります。
・家族歴がある
・知的障害
・音声運動制御の問題
・脳傷害またはその他の重度の病状
・感情的および精神的な健康問題

診断

子どもが吃音していることに最初に気付くのは、親、先生、および家族です。2歳という早い時期であっても、子どもが吃音になっている場合は医師に相談してください。医師は、生まれてから3歳児くらいまでが利用できる公共サービスを紹介できる可能性があります。中には、健康保険の対象となる民間の言語療法を受診する人もいます。

治療

スピーチセラピストの治療計画に従い、吃音のことで子どもを叱らないことが大切です。じっと待ってください。子どもが話しているときに待ってあげないと、吃音を悪化させ、本人をもっと恥ずかしい気持ちにさせます。
治療には、スピーチセラピストの定期的な受診(おそらく毎週)や、自宅でのスピーチの練習などが含まれます。 治療は子どもの吃音の程度や頻度、根底にある原因によって異なります。

関連質問

吃音を抱えて生きる上で大事なことは?

保護者は辛抱強くなって、吃音を悪化させる特定の状況を回避し、ストレスの少ない状況で会話を促すことで、子どもに自信を持たせることができます。子どもが話している間は関心を向け、見つめてやると、子どもはよりリラックスした状態になります。家族での夕食時や、外で好きな乗り物に乗っている時など、魅力的な家族との時間は、子どもの話す練習と吃音を減らす機会になります。

予防

なぜ吃音が発生するのかが不明なため、吃音を防ぐ方法はありません。 子どもにとって吃音が問題になるかもしれないと思ったら、無視してはいけません。 早期の治療が助けになります。

医師に相談するための質問

・子どもが吃音を止めない場合どうしたらいいですか?
・吃音は大人になってからの人生にどのような影響を与えますか?
・歌が吃音を克服するのに役立つというのは事実ですか?

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