槌状足指症(ハンマートゥ)

2017/3/17

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

概要

槌状足指症(ハンマートゥ)になると、中央の関節が曲がって、つま先が下に向いたまま、最終的には固まってしまいます。靴の内側で槌状足指が擦れると、つま先の上または足裏に魚の目や水疱、胼胝(タコ)が形成されることがあります。これは歩くのを苦痛にさせ、拇指の付け根の関節に痛みを感じることがあります。
槌状足指は主に第二趾(拇指の横の指)に影響しますが、他の足指にも影響を及ぼします。

原因

足に長骨をもって生まれた人は、槌状足指を発症する可能性が高いです。また、足が大きくなっても小さくなった靴を履いている子供たちは、この症状を発症する可能性があります。非常に細い靴やハイヒールの靴を履く人も、槌状足指を発症する可能性も高まります。
ときには、腱膜瘤(けんまくりゅう[バニオン])による圧力が槌状足指を引き起こすことがあります。関節リウマチも要因となることがあります。

予防

きつい、または足にフィットしない靴を着用しないでください。また、5cm以上の高さのヒールを着用しないでください。代わりに、いちばん長い足指の先端と、靴の内側の間に1センチくらい隙間ができる靴を選択してください。
また、子どもの成長に合わせて靴がフィットしているかどうか、たまに確認してください。

治療

罹患した爪先が柔軟な状態である場合は、つま先をテープまたは用具で固定して治療する方法を医師に教わることができます。また、痛みを和らげるために矯正靴、魚の目パッドなどの器具を試すこともできます。
足の関節の柔軟性を保つために、手でつま先を静かに動かして伸ばすなどの特定のトレーニングをする必要があるかもしれません。足指で物を拾うことも運動になります。これにはビー玉やタオルなどの小さな物や柔らかいものが適しています。
槌状足指が痛くなる場合は、痛みや腫れを和らげるため、1日に数回アイスパックをあてる必要があります。また、イブプロフェンまたはナプロキセンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)が有効かもしれません。痛みや腫れがひどい場合、足の関節にステロイド注射をすることがあります。

関連質問

手術の必要はある?

重度の槌状足指症の場合、または発症した足指が曲がらなくなっている場合は、関節をまっすぐにするために手術が必要となります。外科手術は、局所麻酔(患部のための麻酔薬)のみを必要とし、外来処置となり手術のために入院する必要はありません。

医師に相談するための質問

・槌状足指症となる原因は何ですか?
・自分または子供の靴が正しくフィットしていることをどのように知ることができますか?
・最良の治療法は何ですか?手術が必要ですか?
・症状を緩和するまでにどれくらいの時間が必要ですか?
・治療後も症状が再発する可能性はありますか?
・運動しても大丈夫ですか?どんな靴を着用すべきですか?

この記事に含まれるキーワード

足(26) 非ステロイド性抗炎症薬(13) ハンマートゥ(2) 槌状足指症(1) 関節リウマチ(21) 腱膜瘤(1)