膀胱炎の原因とは~膀胱炎の原因と発症しやすい人の特徴~

2017/8/9 記事改定日: 2017/9/2
記事改定回数:1回

前田 裕斗 先生

記事監修医師

前田 裕斗 先生

二宮 英樹 先生

記事監修医師

東大医学部卒、セレオ八王子メディカルクリニック

二宮 英樹 先生

「トイレを我慢しすぎると膀胱炎になるよ」そんな話を聞いたことがあるかもしれません。

ですが、そもそも膀胱炎とはどのような病気なのでしょうか。どのようなことが原因で膀胱炎になるのでしょうか。膀胱炎になりやすい特徴は何でしょうか。

この記事では膀胱炎の原因と膀胱炎になりやすい人の特徴をご紹介していきます。

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膀胱炎とは

膀胱炎は、尿道・膀胱・尿管または腎臓を含む尿路で細菌が増殖する尿路感染症の一種です。

通常、尿路に細菌が入り込んでも、排泄することで洗い流されてしまうので増殖して体に害を与えることはありません。しかし、時には体での防御がうまくいかず細菌が増殖してしまうこともあります。そうすると膀胱炎を引き起こしてしまうのです。

他の尿路感染症として有名な腎盂腎炎は、膀胱炎が進行・悪化することで発症します。

膀胱炎になりやすい人

年齢、性別に関係なく誰でも膀胱炎になる可能性がありますが、肛門が尿道に近いというからだの構造上女性の方が発症しやすいといわれています。女性の中でも膀胱炎になりやすい条件というのがあり、それは以下のようなものです。

・性的活動が活発である
・避妊のためにペッサリーを使っている
・尿カテーテルを使っている、もしくは使っていた
・タンポンを使っている
・糖尿病をわずらっている
・妊娠中
・膀胱結石など、泌尿器系に詰まりがある
・骨盤への放射線療法、もしくは特定の化学療法による治療

・(男性の場合)前立腺が肥大して尿道を圧迫している

性行為中の摩擦や香料を含んだ石鹸などの化学的な刺激も細菌が尿道に入り込み増殖する原因になると考えられています。

膀胱炎の症状

膀胱炎の症状として、以下のようなものがあります。
・排尿するときにひりひりとした感じがする
・頻繁にトイレにいくが、少量しか尿は出ない(頻尿)
・排尿した後も、尿が残っている感じがする(残尿感)

膀胱炎の症状がある場合は、すぐに医師に相談してください。特に、肋骨近くの裏側や下腹部にひどい痛みがあり、嘔吐や吐き気、発熱、腎臓への感染症を示す症状が出ている場合は、必ず医師の診察を受けてください。

膀胱炎は細菌の増殖が腎臓にまで達すると、強い痛みを伴うことが多く、深刻な健康上の問題を引き起こす可能性があります。ですが、早期に治療を受ければ腎臓への感染を防ぐことができます。

膀胱炎を治療する必要があると医師に判断され、抗生物質で治療が行われる場合は、たとえ症状が改善してきたように感じても、指示に従い、すべての薬を飲みきってください。抗生物質の服用を早くやめてしまうと、治療が難しい別の感染症を発症することもあるのです。
抗生物質の服用に関する記事はこちら

おわりに:膀胱炎の原因を知って早期治療することが大切

膀胱炎は誰でも発症する可能性のある病気ですが、女性や特定の条件に当てはまる人など発症する可能性が高い人もいます。膀胱炎の兆候を感じたら医師に相談することをお勧めします。早期治療が膀胱炎の悪化を防いでくれるのです。

 

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