禁煙の離脱症状の種類とは!?どうすれば乗り越えられる?

2017/9/25 記事改定日: 2019/1/21
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

多くの人が禁煙をあきらめてしまう原因となる離脱症状。ここではタバコの離脱症状は、なぜ発症するのでしょうか?
この記事でその原因や対処法について解説していきます。

禁煙中の離脱症状にはどんなものがある?

離脱症状とは中毒性の強い薬などをやめたときに現われる症状のことで、禁断症状・退薬症状とも呼ばれます。
タバコに含まれるニコチンには強い依存性があるため、禁煙をすると離脱症状が起こる可能性が高いです。

症状の種類

禁煙中に見られる代表的な離脱症状は以下の通りです。

  • 頭痛
  • 気だるさ
  • 眠気を感じる
  • タバコのことが頭から離れない
  • 集中力が続かない

離脱症状は禁煙開始から3~5日目に最も強くなり、その後は1~3週間ほどで解消していくことが多いといわれています。

ニコチン依存症になる理由

ニコチン依存症によってタバコをやめられない大きな原因は、ニコチンを摂取すると脳からドーパミンという神経伝達物質が放出されることです。
タバコを吸うとドーパミンによる快感を味わえるため、喫煙者は1本、もう1本とタバコを吸い続けてしまうようになります。

また、タバコへの心理的な依存が強いことも禁煙に踏み切れない、あるいは失敗する原因と考えられています。

離脱症状の緩和のために使われる薬

禁煙による離脱症状には、禁煙補助薬やニコチン製剤が効果的です。
禁煙補助薬は、脳内のニコチン受容体に結合して少量のドーパミンの放出を促す作用をもちます。このため、喫煙によって体内に取り入られたニコチンが受容体に結合するのを物理的に阻害し、喫煙による多幸感や高揚感を損なわせる効果が期待できます。また、ドーパミンの放出は維持されるため、離脱症状の緩和効果もあります。

ニコチン製剤にはパッチやガムなど様々な形状のものがあり、ニコチンを体内に取り入れることで禁断症状を緩和させる効果があります。ドラッグストアなどで購入できるものもありますが、妊娠中の人や心疾患・脳卒中の既往がある人などは使用できないため、注意しましょう。

一般的には、禁煙外来では禁煙補助薬を12週間に渡って服用し、離脱症状が強い場合にはニコチン製剤を併用する場合があります。禁煙を成功させるためには薬の服用中も定期的に診察を受けることが必要です。

禁煙の記録をつけることも離脱症状の対策になる!?

離脱症状を乗り越える方法として有効とされるのが、禁煙中の状況を記録することです。

たとえば、現われた症状やその強さ、そのときに取った行動をノートに書き出すことで、どのようなときに離脱症状になりやすいかなどを客観視することができます。
また、日数が経つにつれて離脱症状が薄れていく変化をはっきりと感じることができれば、あきらめずに禁煙を続けるモチベーションにもなるでしょう。

禁煙中に最も大切なのは、離脱症状に負けて途中で数回喫煙をしてしまっても禁煙を投げ出さないことです。記録したデータを基に自分の傾向を把握し、喫煙をしたくなる状況をできるだけ減らしていきましょう。

おわりに:離脱症状を乗り越えれば禁煙成功に一歩近づきます!

禁煙であ現れる離脱症状を乗り越えることは、禁煙成功の近道です。
今までの環境・習慣を変え、薬を利用するなどしてタバコを吸いたい気持ちを管理し、禁煙を成功させてくださいね。

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