記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/2/21 記事改定日: 2018/9/13
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
厚生労働省による、国民生活基礎調査では、日本人の多くの人が抱える胃の不調としてあげられるのが、「胃もたれ」です。胃のムカムカや胃の痛みを訴えるケースは、年齢を重ねると共に増加する傾向にあります。この記事では、胃もたれの原因や解消法など、全般的な情報をお届けします。
胃の運動機能が低下し、胃の中の食べ物が消化不良を起こすのが胃もたれです。主に胃が重たく感じたり、ムカムカしたり、鈍痛がするといった症状が現れます。
普段、胃の運動は自律神経によってコントロールされているのですが、ストレスなどが原因で自律神経のバランスが崩れたときに胃の運動機能は低下します。すると消化運動がスムーズに機能しなくなり、食べたものが胃の中に長時間溜まってしまうのです。そのことにより、上記のような症状が引き起こされます。
市販の胃薬は数多く販売されていますが、その作用機序は様々で、症状に合わせて選ぶ必要があります。
胃のムカムカは主に胃酸の過剰分泌や食べすぎによる消化不良などが原因となって引き起こされます。このため、市販薬を選ぶ際には、胃酸の分泌を抑える効果のあるガスター®10やアシノン®Zなどがおすすめです。また、胃酸を中和する作用のあるパンシロン®やサクロン®などもよいでしょう。
これらの胃薬は胃酸の分泌や働きを抑制する効果がありますが、胃酸を中和して作用するタイプのものは、服用後のみに効果が発揮されます。食後のムカムカがひどい場合は、このタイプがおすすめですが、食事に関係なく一日を通して胃のムカムカに悩んでいる人は胃酸分泌を抑える胃薬を選ぶようにしましょう。
さらに、一時的な食べすぎ・飲みすぎによって胃のムカムカがある人は、消化を助ける成分が含まれているハイウルソ®顆粒や第一三共胃腸薬などがおすすめです。
胃もたれの原因には
などがあります。
また、日本人の胃は鉤状胃や瀑状胃といわれる形状をしていて、胃の内容物が流れにくく、胃にたまりやすくなっていること、胃もたれが多い原因と考えられています。
鉤状胃や瀑状胃の人や胃下垂の人は、油っこい食事をした後にカフェインの多く含まれたドリンクを飲むと胃もたれになりにくいといわれています。これは、カフェインは胃液の分泌を促す作用があるからです。なるべく濃いものを少量飲む方が効果が出やすいといわれています。
また、寝る時の姿勢は、胃の内容物が流れやすくなるように、右側を下に向けて休むといいでしょう。
日本人は胃が弱く、胃がんが多いといわれています。胃もたれの症状が病気から起こっているものでなく軽いものならば、食べ過ぎや飲みすぎを改善したり、寝るときの姿勢に気をつかうなどで緩和される場合もあります。
しかし、胃もたれの症状が何日も続く場合や痛みを感じたときは病気が原因の可能性がありますので、すぐに病院を受診しましょう。痛みや貧血に加え、体重が減るなどの症状がある場合は胃がんの恐れもあります。また慢性的に胃もたれが続くときは、ピロリ菌感染が原因の場合があります。
ひとくくりに「胃もたれ」といっても、食べ過ぎによる軽度のものから、痛みを伴うものまでざまざまです。胃もたれしたときに、少しでも異常を感じた場合は、手遅れになる前に医療機関を受診しましょう
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