記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/12/27 記事改定日: 2018/12/27
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記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
常に不安感が拭えず、日常生活にも支障をきたしてしまう「不安神経症」。この不安神経症は、どのように治していくのでしょうか。
日常生活でできる対処法とあわせて紹介していきます。
不安神経症とは、不安によってもたらされる症状が通常の限度を超えて、行動や心理に障害をもたらす病気です。
一般的な原因としては、ストレスに対する不適切な反応や遺伝、体の異常、薬の服用が挙げられます。
症状は個人差が大きいので一概にはいえません。その日によって違いがあったり、時間によって差が出たりします。
また、不安神経症には、社会性不安障害や全般性不安障害、パニック障害、心的外傷後ストレス症候群などいろいろな症状があります。
たとえばパニック障害では突然理由もなく激しい不安に襲われ、心臓が痛くなったり息が苦しくなります。また、眩暈がしてふらふらすることも多いです。呼吸が突然苦しくなってしまうことで、死の恐怖を感じることもあるといいます。
社会性不安障害は、人に見られたり人前で恥ずかしい思いをするということが怖くなる症状です。人と話すだけではなく、人が多くいる場所に対して強い苦痛を感じることがあります。自分でもそんな風に恐怖を感じることが変だと理解していますが、その気持ちを抑えることが難しくなってしまい、その結果少しずつ外出や人と会うことなどを避けるようになります。
このようにいろいろな種類がある不安神経症ですが、ほかにもいろいろな種類と症状があり、専門医でも判断が難しいこともあります。
不安神経症の治療では、薬物療法とカウンセリングを中心に行い、薬は抗うつ薬や抗不安薬、睡眠薬といったものを使います。
またカウンセリングでは、認知行動療法を行っていきます。この認知行動療法は心身をリラックスさせることや、苦手なものや場所などにも少しずつ慣れることを目的とした治療です。
また、不安神経症の患者さんは極端な考え方をする癖を持つ人が多いので、その癖もきちんと見直して、あまり気にし過ぎないように意識を保つことが大切です。
このような治療を行うことでストレス症状を軽くし、不安や恐怖などの苦手なことにほんの少しずつ実行していき、自信を取り戻すようにします。
このように段階を踏むことで不安神経症の症状を自分自身でも理解し、できなかったことにひとつずつ挑戦していくことで、不安やストレスの原因を取り除くことができます。
すぐには効果を感じられない治療もありますが、それでも続けることが大切です。
不安神経症の人は、でできるだけストレスや不安を感じない日常生活を送ることが大切です。
日常生活の中でできる不安神経症の対症法には以下のようなものがあります。薬物療法や精神療法を行っている人でも、これらの対処法を行って症状改善を目指しましょう。
不安神経症にはさまざまな種類の症状がありますが、改善するにはいずれも、継続的な薬物治療とカウンセリングが重要になります。すぐに治すことは難しいため、辛くなることもあるかもしれませんが、専門の医療機関で根気よく治療を続けていきましょう。
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