記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/1/16 記事改定日: 2019/1/24
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
慢性副鼻腔炎とは、副鼻腔気管支症候群の合併症として現れることもある病気です。急性副鼻腔炎とは違いはっきりした症状が出ないこともありますが、治療が長期化するケースが多いといわれています。この記事では慢性副鼻腔炎について解説しています。
副鼻腔気管支症候群とは、上気道と下気道で炎症を繰り返す慢性疾患です。
上気道の病気は慢性副鼻腔炎、下気道の病気は慢性気管支炎やびまん性気管支拡張症、びまん性汎細気管支炎などが原因になり、上気道の病気(副鼻腔炎)と下気道の病気が合併している状態のことをいいます。
などの副鼻腔炎の症状に加え、咳、痰、熱など呼吸器症状が現れます。
慢性副鼻腔炎は、痛みが少なく鼻水や鼻のつまり、身体がだるい、などの症状が続きます。風邪やアレルギー性鼻炎と似ているので放置されやすいですが、数か月風邪のような症状が続くのであればすぐに耳鼻咽喉科に相談しましょう。
慢性副鼻腔炎は改善に3ヶ月程かかることもありますが、途中で治療の放置・中断をすると、「鼻タケ」と呼ばれるポリープができ長期の治療や最悪手術が必要になることもあるので、医師の指示通り最後まで治療を続けるようにしてください。
副鼻腔気管支症候群を予防するには、慢性副鼻腔炎をしっかり治すことが重要です。
とくに、粘性のある鼻水が長く続いている場合や喉の奥に鼻水が流れやすい場合には注意しましょう。
副鼻腔炎は慢性化すると、発熱などの目立った症状が出にくくなるため、軽く考えられがちですが、病院を受診して医師の指示通りの治療を継続することが大切です。
また、鼻水を排出しやすくするため、鼻をホットタオルで暖める・湯船にゆっくり浸かる・室内を加湿するなどの対策も効果的です。鼻水がほぐれて出やすくなるタイミングを見計らって、ゆっくり優しく鼻をかみ、のどへ落ちていくのを塞ぐようにしましょう。
慢性副鼻腔炎は、はっきりとして症状がでないこともありますが、治療が遅れてしまうと手術が必要になったり、副鼻腔気管支症候群に発展してしまうリスクがあります。
慢性副鼻腔炎は、もともと治療が長くかかる病気ではありますが、気になる症状に気づいた段階で医師に相談し、治療は最後まで続けましょう。
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