副鼻腔炎は、うつることがあるの?対処法はある?

2018/5/23 記事改定日: 2019/1/23
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

自分や周囲の人が副鼻腔炎を発症した場合、うつる可能性があるのか気になりますよね。そもそも副鼻腔炎とは何が原因でなる病気なのでしょうか?
副鼻腔炎の原因や感染対策について解説していきます。

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副鼻腔炎はうつるの?

副鼻腔炎になる直接の原因は、花粉・埃・ウイルス・細菌などにより、鼻の奥にある副鼻腔に炎症が発生し、膿が溜まることです。そのため、副鼻腔炎そのものが他人に感染することはありません。

しかし、そのことを知らずに、副鼻腔炎の原因であるウイルスや細菌に感染してしまい、同じように副鼻腔に炎症が拡がって副鼻腔炎に発展してしまったことを「副鼻腔炎がうつった」と勘違いしてしまうことはあるようです。

感染症を他人にうつさないようにするにはどうすればいい?

急性鼻腔炎の原因が、ウイルスや細菌によるものである場合は、その病原体自体を周囲の人にうつしてしまう恐れがあるので、感染予防対策をする必要があります。

予防法としては、手洗いやうがいはもちろんですが、咳やくしゃみが出るときの対策をすることが重要です。

  • 咳・くしゃみエチケット(咳が出るときの対策)
  • マスク着用(鼻からあごを隙間なく覆うようにする)
  • 咳をするときは、ティッシュ・ハンカチ・上着の内側・袖などで、口・鼻を覆うようにする(使用済みのティッシュはすぐに捨てましょう)

ウイルスや細菌をもらわないようにするには?

副鼻腔炎の原因になるウイルスや細菌に感染しないためには、以下のような対処法が効果的です。

  • 風邪が流行っている時期などは外出時にマスクを着用する
  • 日頃からこまめな手洗い・手指消毒を心がける
  • 冬など乾燥しやすい時期は、室内の保湿を行う
  • ストレスや睡眠不足、疲れをためない
  • ビタミンやミネラルなど栄養バランスの良い食事を心がける

感染の可能性がある副鼻腔炎の特徴は?

ウイルスや細菌感染が原因の副鼻腔炎には以下のような特徴があります。当てはまる症状が多い場合は、周囲に感染を広げてしまうこともありますので、適切な感染対策を行って他者に感染を広げないように注意しましょう。

  • 黄~緑色っぽい粘性のある鼻水や痰が出る
  • 発熱がある
  • 顔や目の奥などが痛む
  • 副鼻腔炎を発症する前に鼻炎や咽頭炎を発症していた

おわりに:風邪などの感染症が原因のときは、感染予防対策をしましょう

結論から言うと、副鼻腔炎の原因となるウイルスや細菌に感染する恐れがあり、それが副鼻腔に炎症を起こすと、副鼻腔炎が発症する可能性があります。そのため、副鼻腔炎の原因がウイルスや細菌などによる場合は、周囲の人にうつさないように手洗いうがい・咳の対策などをするようにしましょう。

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