記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/8/7 記事改定日: 2018/9/26
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
食事の後に胸のむかつきや気持ち悪さ、上腹部に漠然とした不快感を感じる場合は、消化不良をおこしているのかもしれません。
今回は消化不良の具体的な症状や原因、また病院で診断・治療を受けるべきケースを解説していきます。
消化不良の代表的な症状は、食後の「胃部・上腹部の痛みや不快感」です。その他には、以下のような症状が出ることがあります。
なお、上記のような胃・上腹部の痛みや不快感が原因となり、吐き気やげっぷ、便秘、下痢、食欲不振などの症状が起こるケースもあります。
また、消化不良は食事によって悪化することもあれば、軽減することもあるのが特徴です。
消化不良の症状は、必ずしも食べすぎで食べ物を消化しきれなくなることが原因で起こるのではありません。
以下に消化不良の原因として考えられる原因を、急性消化不良と慢性化して繰り返す消化不良の2つのパターンに分けて、まとめてご紹介します。
このように、消化不良は食べすぎ・飲みすぎ以外にも薬の副作用や胃・食道の疾患、心臓など他の臓器の疾患によっても起こることがある症状です。
消化不良のうち、多くは一時的な胃の不調によって起こるものであり、短時間で自然に治まるものなので、基本的には病院に行く必要はありません。
ただし、前述の通り消化不良のなかには胃や食道、他の臓器の重大な疾患が隠れている恐れもあり、この場合には医師による診断・治療が必要になります。
特に消化不良に以下のような症状が伴っている場合は、病気のサインかもしれませんので、病院を受診しましょう。
上記のうち、①に特には心疾患が、また②~⑧までの症状に複数当てはまる場合は、胃や食道にがんをはじめ何らかの疾患を抱えている可能性があります。
消化不良は本来なら長くても2〜3日程度でおさまる一時的な疾患ですから、1週間以上継続して症状が出ている場合は、病院に行った方が良いと覚えておきましょう。
消化不良の辛い症状があるときには、食事内容に注意し、しっかりと休息を取って胃や腸を安静にする必要があります。
食事は、なるべく消化の良いお粥や野菜スープなどを中心として糖分や油分、塩分を控えたメニューを選びましょう。また、香辛料などの刺激物やアルコールは胃や腸の粘膜に負担を与えるので、症状がある間は控えた方がよいでしょう。
また、なるべく規則正しい時間に3食摂るようにし、一度に多くの食事量を摂らないように心がけましょう。
さらに、ストレスや疲れは胃や腸の運動を低下させる原因となることがあるので、睡眠時間をしっかり確保してなるべくストレスのない生活を送ることも大切です。
本来なら胃の痛みや不快感、膨満感など、上腹部の不快感が数時間~2日程度続くだけの消化不良ですが、その原因は食べすぎや飲みすぎとは限りません。特に、消化不良が1週間以上続く慢性的なものであり、吐き気や体重減少、食欲不振、血便などの症状が伴う場合は要注意です。心疾患や胃・食道の炎症やがんが原因の可能性もありますので、できるだけ早く病院に行って、医師の診断・治療を受けるようにしましょう。
この記事の続きはこちら