この湿疹は日焼けが原因?!治療法は?どうやってケアすればいいの?

2018/9/19

谷口 隆志 先生

記事監修医師

川崎たにぐち皮膚科、院長

谷口 隆志 先生

湿疹の原因としては、アレルギーのある食べ物の摂取や刺激物に触れたことなどがあげられますが、実は日焼けが原因の湿疹もあるといわれています。
今回は日焼けが原因の湿疹について、日焼けのせいで湿疹が出るときの仕組みや、湿疹ができた場合の対処法をまとめてご紹介していきます。

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日焼けで湿疹ができることがあるって本当?

さほど長時間、または重度の日焼けをしたわけでもないのに、人によっては日焼けが原因で皮膚に湿疹などの症状が出ることがあります。このように、一般的には問題ない程度の日光で湿疹などの皮膚症状が起こることを総称して光線過敏性皮膚と呼び、薬などが原因の外因性、遺伝などが原因の内因性の2つに大別されます。

さらに、外因性光線過敏性皮膚症は光接触皮膚炎とも呼ばれ、以下の2つに大別されます。

外因性光線過敏性皮膚症の分類① 光毒性
  • 皮膚に沈着した化学物質に日光があたることで化学反応を起こし、毒性が生じることで水疱や湿疹が現れる
  • 湿疹のあった場所に色素沈着が起こり、跡がのこりやすくなる
外因性光線過敏性皮膚症の分類② 光アレルギー性
  • 皮膚に付着した化学物質と日光の化学反応で生じた物質を抗原として、アレルギー反応を起こすもの。アレルギーは化学反応によって生じる物質に対して起こるが、一旦発症すると長期間にわたって日光にあたるだけでも症状が再発するようになる

上記2つは症状の出る条件や、アレルギー症状か否かという点では異なりますが、どちらも日光または紫外線を引き金に、湿疹など皮膚症状があらわれるのが特徴です。

日焼けで湿疹ができるのはなぜ?

日光や紫外線があたり、日焼けするだけで湿疹ができてしまう原因としては、本人の肌質・体質の他に、以下のような外因性の原因が考えられます。

日焼けで湿疹ができてしまう原因の例

  • ヘアカラー剤に含まれるパラフェニレンジアミンなどが、日光で化学変化を起こした
  • サンスクリーン剤(日焼け止め)に含まれるオキシベンゾン類などが、日光で化学変化を起こした
  • 湿布など外用薬に含まれる成分が皮膚で日光と反応して、化学変化を起こした
  • 上記のような化学変化で生じた物質がアレルゲンとなり、光アレルギーを発症した

上記から、日常的に使っている洗浄剤や化粧品、薬などが原因となり、誰にでも日焼けで湿疹ができてしまう可能性があることがわかります。

日焼けによる湿疹はどうやってケアすればいい?

光線過敏症を発症し、日焼けで湿疹ができてしまった場合には、皮膚科の病院に行って原因を特定し、原因に応じた方法で治療を受けることが推奨されます。病院では皮膚科専門医による診断のもと、原因に応じた薬剤の処方が受けられます。

また、日常生活で日焼けによる湿疹を防ぐためにできる予防策としては、以下のような方法が挙げられます。皮膚科医に相談のうえで、できるところから実践しましょう。

自分でできる、日焼けによる湿疹の予防法

  • 原因物質を含む化粧品、薬剤、日焼け止めなどの使用を徹底的に避ける
  • 外出時には長袖の洋服や帽子、サングラスの着用を徹底し紫外線に当たらないようにする
  • 午前10時~午後2時までの、紫外線が強い時間帯の外出を極力避ける
  • 屋内にいるときも、UVカット効果のあるフィルムやカーテンを積極的に利用する
  • 皮膚科医のアドバイスをもとに、原因物質を含まない低刺激の日焼け止めを使用する
  • 生活習慣を見直して、自律神経と免疫力を高める努力をする  など

おわりに:日焼けで湿疹が出る可能性は十分ある!皮膚科で適切なケア&治療法のアドバイスをもらおう

皮膚上の化学物質に日光が当たって化学反応が起こり、その毒性に反応して皮膚に湿疹が出ることを光接触皮膚炎といいます。特に肌が弱くなくても、化粧品や薬の影響で誰にでも発症し得る症状で、発症した場合はすぐに皮膚科の病院に行って原因を特定し、適切な治療を受けなければなりません。また、受診後も日常的なケアが必要になりますので、早めに受診して医師からのアドバイスをしっかり聞いてください。

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