記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/8/29
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
オスグッド病はどのような症状が起こるのでしょうか?また、痛みを緩和する方法はあるのでしょうか?オスグッド病の症状や対処法について解説していきます。
成長期には、骨の成長速度に筋腱の伸長が追い付かず、一時的に骨の長さに対して筋の長さが短くなる時期があります。しかし、成長期の骨の成長速度に対して、膝関節を伸ばす際に必要な大腿四頭筋の伸長が追い付かなくなると、大腿四頭筋が付着している脛骨粗面(成長軟骨)にも負荷がかかり、痛みや変形が起こることがあります。このような状態をオスグッド・シュラッタ―病、もしくはオスグッド病(以降オスグッド)と呼びます。
骨と筋の緊張が高まる時期にスポーツなどをすることにより成長軟骨が損傷を受ける、骨端症の一つです。
膝蓋骨下方に位置する脛骨粗面に疼痛、強い圧痛、局所(両側に起こる場合もある)の熱感、腫脹、骨性の隆起などが起こります。
また、バレーやバスケなどでのジャンプ時に起こる疼痛が原因となりジャンプ力が落ちたり、サッカーや陸上競技などでのダッシュ時に疼痛が起こることによりタイムが落ちるなど、痛みによるスポーツ能力低下も見られます。
オスグッドは急性外傷(突発的な怪我)ではないため、スポーツの休止をする際の判断が難しいとされています。そのため、ジャンプ・ランニング・陸上競技などを行う際に感じる痛みは以下のように分類して、それぞれの症状のレベルに合わせた対処法を行います。
オスグッドは症状の度合いによって対処法が変わってきます。
ただし、スポーツ活動時に痛みを感じなくても、脛骨粗面部に膨隆や圧痛があり、練習後に違和感を感じる場合は、医療機関を受診して診察を受けましょう。
オスグッドに早く気づくためには、日頃から脛骨粗面の圧痛などの症状の変化に気をつける必要があります。
大腿四頭筋の柔軟性の低下を調べるためには、うつ伏せで踵が臀部に着くように膝を曲げ、腰が浮き上がるかをチェックしてみましょう。
膝を曲げていくにつれて腰が浮き上がる場合は、大腿四頭筋の柔軟性が低下している可能性があります(尻上がり現象)。
尻上がり現象が見られる場合は、踵と臀部との距離を手の指の本数で測っておくと(指何本分あるか)、柔軟性の変化を確認する際に役立ちます。
オスグッドになると、膝蓋骨下方に位置する脛骨粗面に疼痛、強い圧痛、局所の熱感、腫脹、骨性の隆起などの症状が起こるとされており、痛みの程度に応じた対処法を行います。
早期発見をするために、日頃から脛骨粗面の圧痛などの症状の変化に気をつけましょう。
この記事の続きはこちら