間質性腎炎ってどんな病気?薬のアレルギーが原因になるって本当?

2018/9/11

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

「間質性腎炎」という病気をご存知でしょうか。今回はこの間質性腎炎の症状や治療法について、薬のアレルギーで発症するのかなど原因も併せて解説していきます。

間質性腎炎を発症する原因は?

「間質性腎炎(かんせつせいじんえん)」とは腎臓病のひとつで、腎臓の尿細管やその周囲の組織(間質)に炎症を起こす、腎不全につながる病気です。尿細管は、糸球体から排出された尿から体に必要な成分を再吸収して血液に戻し、不要な成分を尿として排出する役割を持っています。

間質性腎炎には急性と慢性のものがありますが、発症の原因についてはまだ不明なことが多く、無症状・無自覚のまま病状が進行する場合もあります。ただし、抗生物質などの薬のアレルギーによって引き起こされることがあるということははっきりとしています。

また、急性と慢性では原因が異なり、急性の場合はウイルスや細菌の感染、自己免疫疾患、痛風治療薬や鎮痛解熱剤などの薬剤に対するアレルギー反応が関係するといわれ、慢性の場合は、慢性腎盂腎炎による感染症をはじめとして遺伝子の疾患、免疫の異常、重金属中毒、高尿酸血症、虚血などが関係して発症するといわれています。

間質性腎炎ってどんな症状が出てくる?

間質性腎炎の症状はさまざまです。急性の場合、薬のアレルギーでは服用後2週間以内が多いものの1ヶ月以上経って発症することもあり、発症すると腎機能が急激に低下していきます。全身性のアレルギー反応として発熱、発疹、関節痛や、はき気、嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状がみられるほか、腎臓の腫れによる腰痛、多尿と夜間の頻尿などが起こります。症状が進行すると腎機能が低下してむくみ、尿量の減少、体重の減少があらわれます。さらに症状が進むと、透析療法が必要となることがあります。

慢性の場合では、数ヶ月から数年以上にわたって間質の線維化(硬化)、多尿、むくみ、高血圧、貧血などを起こす腎不全が進行して腎機能が低下していきます。

間質性腎炎はどうやって治療する?

急性の場合、早期であれば医薬品の服用を中止すれば特別な治療をしなくても治ることが多く、早期発見と対症療法が中心となります。また、原因となっている感染症などの病気の治療をすれば、腎機能も回復します。

症状がある程度進んでしまった場合には、通常、ステロイド薬を短期間使用することで慢性化を防止できるといわれています。腎臓機能が低下して腎不全を引き起こしている場合は、透析も必要となってきます。

慢性で緩やかに炎症が起こった場合は、進行速度はいろいろですが、腎臓全体に障害があらわれたのであれば、腎移植や透析による治療が必要となります。医薬品を使用しており、気になる症状がある場合には、放置せずにただちに医師や薬剤師に連絡するようにしましょう。その際、服用した医薬品の種類、服用からどのくらい経っているかなどを、医師・薬剤師に伝えて下さい。

おわりに:間質性腎炎は薬のアレルギーが主な原因のひとつです。症状があれば早目に病院へ

間質性腎炎は腎不全につながる病気で、原因は不明な点も多くありますが、薬剤のアレルギーによって引き起こされることがあるということがわかっています。急性と慢性のものがあり症状は異なりますが、早期に発見できれば回復します。気になる症状があれば、早目に医師や薬剤師に連絡するようにしましょう。

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