記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/9/27
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
大胃がんはどのくらい速度で進行するものなのでしょうか?また、症状はどのように変化するのでしょうか?大腸がんの進行や症状について解説していきます。
大腸がんとは大腸の粘膜に発生したがんのことで、病態の進行に伴い大腸の粘膜から内壁に及び、やがてその内壁を突き破り、リンパ節、肝臓、肺などの他の臓器に転移し始めます。大腸がんの多くは進行が比較的ゆっくりのため、がんが大腸の粘膜にとどまっている初期の状態のうちに、発見・治療をすることで完治する可能性が高いとされています。
大腸がんの初期の状態では目立った症状はなく、症状が進行するにつれて、血便、下血、下痢、便秘、便が細くなる、便が残る感じがする、お腹が張る、腹痛、貧血、原因不明の体重減少などが現れ始めます。
特に血便がある場合は注意が必要で、がんの表面が潰瘍により出血しやすくなっていたり、肛門付近にできたがんにより排便時に出血している可能性があります。
これらは痔核の症状と類似しているため、放置されてしまうこともありますが、大腸がんの有無を確認するために、病院で検査を受ける必要があります。
またその他の徴候として、腸閉塞症状(嘔吐など)、腹部や頚部の腫瘤などが起こることもあります。
気になる症状がある場合は以下のような場所にがんがある可能性があります。消化器科、胃腸科、肛門科などの医療機関を早期受診し、一度大腸検査を受けておきましょう。
盲腸と上行結腸のがんでは、腸の内径が太いため便通の異常が発生しにくいことや、この場所を通る便は液状であること、出血が起こっても排便されるまでに時間を要することなどが要因で、異常が起こっても気付きにくいため、発見される頃には病態が進行している傾向があります。
がんが大きくなるにつれて、腹部のしこり(腹部腫瘤)、出血による貧血、全身倦怠感などが起こり、はじめて異常に気付くこともあります。
また、がんにより内腔が狭まると、排便が困難になったり、腹部膨満感が起こるため、腹痛などの症状が発生するとされています。
下行結腸やS状結腸でもがんにより内腔が狭まると、便秘と下痢などが起こり、腹痛や腸閉塞になることもあります。
肛門の近くにある部位のため、血便により異常を発見しやすいとされています。
直腸がんでは、便に鮮血に近い明るい色の血液が付着したり、直腸内の狭まりにより、便が細くなったり、排便後に残便感が残ったりするなどの症状が起こります。残便感は、便の排出後も直腸内にがんがあるため、それにより便意が促されるとされています。
胃がんを例に挙げてみると、30歳以下の場合は発生率は低いですが、進行の早い低分化腺がんであるケースが多く、80歳以上の場合は進行が比較的遅い高分化腺がんであるケースが多くなります。
このように、がんの進行速度は年齢によって変わっているのではなく、実際にはがん細胞の組織によって速度が変わっているのです。
大腸がんの多くは進行が比較的ゆっくりのため、がんが大腸の粘膜にとどまっている初期の状態のうちに、発見・治療をすることで完治する可能性が高いとされています。
しかし、大腸がんの症状として見られる血便や排便時の出血は痔核の症状と類似しているため、放置されてしまうことも少なくありません。気になる症状がある場合は大腸がんの有無を確認するために、消化器科、胃腸科、肛門科などで検査を受けましょう。
この記事の続きはこちら