仕事のストレスで胃がキリキリ。解消するには胃薬を飲むしかない?

2018/9/14

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

仕事中に胃がキリキリ痛んでしまうという話は、よく聞きますよね。では、原因は仕事によるストレスと考えられますが、解消に有効なのは胃薬だけなのでしょうか。
今回は仕事のストレスによる胃痛について、解消するための方法や市販薬の選び方、ストレスから胃痛が起こるメカニズムまで解説していきます。

ストレスによる胃痛は、胃薬を飲むしかないの?

ストレスが原因と思われる胃痛には、胃薬以外にも胃をいたわって胃の負担を軽減する、またはストレスを和らげて心身をリラックスした状態にすることで緩和できます。
ストレスによる胃痛を感じたときに以下のように対処すると緩和効果が期待できます。胃薬に頼る前に、まずは試してみましょう。

胃の負担を減らし、胃をいたわる対処方法

  • ホットミルクなど温かい飲み物を飲み、胃痛の一因である胃酸過多を和らげる
  • おなかの上に蒸しタオルなどを置いて、胃周辺の血流を助けてあげる
  • 規則正しい生活リズムと、適量の食事を心がける

ストレスを減らし、心身をリラックスさせる対処方法

  • 寝る2~3時間前に40℃前後のぬるめのお湯に入り、全身の血流をよくする
  • 好きな香りや音楽、写真など、心身の緊張をほぐせる方法やアイテムを見つけておく
  • ウォーキングや散歩、軽いジョギングなどを習慣にしてリフレッシュする

ストレス性の胃痛にはどんな胃薬を選べばいい?

前項で紹介した対処法を試しても一向に胃痛が改善しない場合は、市販の胃薬で緩和できる場合があります。
ストレス性の胃痛には、以下の条件を満たす胃薬を選ぶのが効果的です。

ストレスによる胃痛に効果を発揮する胃薬の条件

  • 胃酸の分泌を促進する働きのないもの
  • 傷ついた胃粘膜を保護し、胃の不調を整える作用のあるもの
  • 胃痛の原因である精神の不調、自律神経の乱れに作用するもの

以下に、ストレス性の胃痛に効果的な胃薬の具体例を3つ、それぞれの特徴とともにご紹介します。

太田漢方胃腸薬Ⅱ
自律神経の乱れを整える「安中散(あんちゅうさん)」、精神安定作用のある「茯苓(ぶくりょう)」を配合して、漢方メインの胃薬です。
ストレージ® タイプⅠ
漢方の一種「安中散」をメインに、自律神経の乱れに作用し、胃の血流を良くして胃の調子を整える効果のある胃薬です。
パンシロン®AZ
ストレスによって胃酸過多状態になった胃粘膜を保護・修復し、胃環境を整えて胃痛を改善する効果のある胃薬です。
胃粘膜の保護成分としてメタケイ酸アルミン酸マグネシウム、修復成分としてアズレンスルホン酸ナトリウムとL-グルタミンを配合しています。

なお、自分だけでどの薬を選ぶかを判断できないときは、薬局やドラッグストアの薬剤師・登録販売者、スタッフにアドバイスを求めましょう。

ストレスが胃痛を引き起こすのはどうして?

胃をはじめ、消化器官の働きは交感神経と副交感神経からなる、自律神経によってコントロールされています。

  • 交感神経 …心身を緊張した状態に保つ働きを担い、消化器の運動を抑制する
  • 副交感神経…心身をリラックスさせる働きを担い、消化器の運動を促進する

強いストレスを感じると、まずストレス信号が脳から副交感神経に伝えられ、副交感神経は胃酸分泌や胃の動きを活発にします。
また一方で、脳からのストレス信号は交感神経にも伝えられ、交感神経は胃の血管を収縮させて血流を抑制し、胃粘膜を守る粘液の分泌を減らそうとします。

すると、胃の内部では胃の粘膜が弱っているのに胃酸過多の状態となり、その結果として胃酸で胃粘膜が傷つき、胃痛を引き起こすようになるのです。

おわりに:ストレス性の胃痛には胃薬以外にも対処法アリ。うまく使い分けよう

ストレス性の胃痛には、胃薬以外にも胃の働きを助けたり、心身をリラックスさせてストレスを緩和することで対処できます。これらの対処法を行っても痛みが改善しないときは、重症化する前に無理せず薬を飲みましょう。ストレス性の胃痛には、自律神経に働きかけたり、胃粘膜を保護する成分を配合する市販薬が効果的です。ドラッグストアや薬局のスタッフに相談しながら、あなたの症状にあった胃薬を服用してください。

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