日焼けによる肌荒れはなぜ起こる?どうすればダメージを減らせる?

2018/11/2

谷口 隆志 先生

記事監修医師

国際医療福祉大学医学部、皮膚科

谷口 隆志 先生

日焼けによって肌荒れが起こるのは何故なのでしょうか?また、どうすれば紫外線によるダメージを軽減できるのでしょうか?日焼けによる肌荒れの原因や改善方法について解説していきます。

日焼けが肌荒れの原因になるのはなぜ?

紫外線を浴びるとDNAを傷つけたり活性酸素を発生させますが、紫外線を浴びすぎると体が処理できないほどの活性酸素や炎症が発生して肌の細胞に傷がつきます。

通常であれば、メラニンと呼ばれる色素が紫外線を吸収して、肌に紫外線の影響がでないように守る働きをするのですが、メラニンが紫外線を吸収できる量よりも多くの紫外線を浴びてしまうと紫外線による肌荒れが進行して、皮膚が剥ける、ヒリヒリするなどの火傷のような状態になります

この状態は日光皮膚炎と呼ばれ、紫外線を浴びた後の皮膚障害として、みなさん一度は困ったことがあるのではないでしょうか。特に色白の人は、メラニンの生成が遅いなどの要因から紫外線によるダメージを受けやすく、肌荒れを起こしやすいとされています。

日焼けによる肌荒れは、日焼け直後のケアが大事!

日焼け直後や当日は、紫外線による刺激で肌が弱っている状態のため、以下のような対処法を行いましょう。

肌を冷やす

日焼け後の肌は炎症を起こしている状態のため、まずは熱を帯びている、火照っている、赤くなっている、ヒリヒリした痛みを感じる部分などを冷やすことが大切です。冷たい水で濡らしたタオル、保冷材、氷水を入れたビニール袋などを患部に当てて冷やしましょう。

水風呂も冷却効果はありますが、身体を冷やし過ぎないように、短時間に留めるようにしましょう。ただし、シャワーは水圧の調整が難しく、肌に負担をかけてしまう恐れがあるため、日焼けの症状がある場合は控えるようにしましょう。

日焼け止めを落とす

日焼け止めは肌への刺激や負担になるものが多く、UV効果の高さに比例して負担も増大します。そのため、日焼けの自覚症状がある時は、早急に日焼け止めを落としましょう。
また、洗顔料、ボディソープなどのクレンジング剤は、スクラブ入りのものは避け、敏感肌用の肌に優しい成分のものを選びましょう。

洗う際には、クレンジング剤をよく泡立てて、ぬるま湯で洗い流しましょう。40℃以上のお湯を使うと、肌に刺激を与えてしまう可能性があるので、注意する必要があります。ただしクレンジング剤を使うことで、しみる、痛みを感じるなどの症状が起こる時は、痛みが治まるまでの間クレンジング剤の使用は控え、お湯だけで洗いましょう。

保湿する

紫外線によるダメージを受けた肌は、著しい乾燥や水分不足が見られるため、日焼け止めを落とした後は念入りに保湿を行う必要があります。

化粧水

なるべく、敏感肌用などのマイルドな成分のものを使用しましょう。使用する際は事前に冷蔵庫で冷却しておくと、付け心地が良く、肌の炎症にも効果的となります。化粧水をつけるときはコットンなどは使用せず、直接手のひらで優しく抑えるようにつけることで、肌への刺激を軽減することができます。

ただし、肌がヒリヒリと痛んで化粧水がしみてしまう場合は、消炎作用のある保湿クリームやワセリンなどの軟膏を使用するといいでしょう。また、化粧水をつけた時に刺激を感じた場合(しみるなど)はすぐにすすいで、痛みがある場合は皮膚科で診察を受けましょう。

保湿時の注意点

日焼け後に使用する基礎化粧水は、アルコールや美白効果のある成分が含まれているものは避けましょう。特に美白作用のある化粧水は、一部の有効成分が肌に強い刺激を与えることがあるため、肌の炎症の悪化を防ぐためにも使用を控える必要があります。
そして、美白ケアよりも、まずは保湿と肌に刺激を与えないスキンケアが大切です。
保湿効果の高いシートマスクなども、日焼け当日の使用は避けましょう。

水分補給

日焼け後の全身の肌はとても乾燥しているため、水分補給をしっかりと行って、体の内側からスキンケアを行う必要があります。

日焼けがひどい場合

日焼けの症状が強い場合にセルフケアを行うと、逆に肌に負担がかかり、症状悪化の原因となる恐れがあるため、以下のような異常が見られる場合は患部を冷やした後に皮膚科を受診しましょう。

  • 肌が赤くなる
  • ヒリヒリとした痛みがある
  • 腫れる
  • 水疱ができる

日焼け後のダメージを改善するために、食事にも気をつけよう!

日焼け後は、以下の栄養を積極的に摂るようにしてください。

ビタミンC

健康な肌を保ったり、紫外線による影響を緩和して抵抗力をつけるためには、ビタミンCが効果的です。ビタミンCにはシミやソバカスの原因となるメラニン色素の合成を抑制する作用もあります。

ビタミンCを豊富に含む食品

トマト、パプリカ、いちご、レモン、グレープフルーツ、キウイ、ブロッコリー、スイカ、ジャガイモなど

ミネラル

紫外線に当たったときにできる活性酸素を減らすという報告のある、ミネラル(亜鉛など)を摂取することも大切になります。

ミネラルを多く含む食品

ホタテ、牡蠣、牛肉、うなぎ、大豆製品など

抗酸化成分

紫外線を浴びて活性酸素が発生すると、シミなどの原因となるメラニン色素が活性化するようになるのですが、抗酸化成分は、この活性酸素を除去する効果があります。

抗酸化成分のある食品・成分

ビタミンE
ナッツ類、アボガド、ごまなどに豊富に含まれているビタミンEには、抗酸化成分があります。
リコピン
トマト、バナナ、人参、アボガド、スイカ、ピンクグレープフルーツなどに含まれているリコピンには、ビタミンEの数百倍の抗酸化作用があるといわれています。
その他
ビタミンA、カテキン、イソフラボンなども紫外線によるダメージを抑える効果があることが知られています。

おわりに:日焼け直後のケアをしっかりと行いましょう

紫外線を浴びると活性酸素が大量に発生し、酸化することで肌の細胞に傷がつきます。
また、メラニンの生成が間に合わずに紫外線による肌荒れが進行すると、皮膚が剥ける、ヒリヒリするなどの火傷のような状態になります。
日焼けによる肌荒れは、日焼けした直後に肌を冷やす、日焼け止めを落とす、保湿する、水分補給をするなどしてケアしましょう。

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