血液サラサラに欠かせない栄養素を、サバ缶で簡単に摂れるって本当?

2018/9/27

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

鯖のもつ血液サラサラ効果などが注目され、いま空前の「サバ缶」ブームが到来しています。今回はこのサバ缶に含まれる栄養素や、おすすめのサバ缶レシピなどをご紹介していきます。

血液サラサラにする栄養素は?

血液をサラサラにして動脈硬化や血栓を防ぐものとして、青魚(イワシ、サバ、サンマなど)があります。青魚に多く含まれる「DHA(ドコサヘキサエン酸)」は、血管の弾力性を高めたり赤血球の柔軟性を向上させ、「EPA(エイコサペンタエン酸)」は血栓を作りにくくします。

ほかの栄養素でいうと、赤ワインやブドウ、緑茶、ココアなどに含まれる「ポリフェノール」にはコレステロールの酸化を防ぐ働きがあり、特にニンジンやブロッコリーに多いβカロチン、トマトに多いリコペンなどのカロチノイドには強力な抗酸化作用が、タマネギに多いケルセチンには脂質類の吸収を妨げて体外に排出する作用があるとされます。コンブやワカメなどに含まれる食物繊維「アルギン酸」もコレステロールの吸収を防ぎ体外に排出する働きがあるといわれています。

ビタミン類では「ビタミンEとC」を一緒にとることより効果的に抗酸化作用が働くとされます。また、お酢類や梅干しなどに含まれている「クエン酸」には血栓ができにくくなる効果、納豆に含まれる「ナットウキナーゼ」という酵素には血栓そのものを溶かす効果があるといわれています。

サバ缶で手軽に血液サラサラ成分が摂れるの?

サバはタンパク質が豊富で体に抵抗力をつけるビタミンB2も多く含む食材です。血合いの部分には、血を固まりにくくして血管を丈夫にし血栓を防ぐ働きのあるEPA、造血作用のある鉄分、コレステロールを低下させインスリンの機能を高めるナイアシン、タウリンなども豊富で、脳の働きを活発にするDHAも多く含んでいます。これらは、血液をきれいにし動脈硬化をはじめとする生活習慣病の予防に効果を発揮します。

血液をドロドロにする原因としてもっとも問題視されているのが食生活ですが、「鯖の水煮缶」を1日1食に加えて1週間食べ続ければEPAの効果でサラサラになるともいわれています。EPAの目標摂取量は1日1,000mgですが、一般的な鯖の水煮缶で1,800mgあり、皮や血合いも含め煮汁も一緒に食べればEPAを逃さずにとることができます。

簡単・手軽なサバ缶レシピをご紹介!

サバ缶は、保存がきく使いやすい材料です。簡単で手軽なレシピとして、たとえば「さばのおろし和え」があります。水煮缶のサバを食べやすい大きさに切り、細切りにした大葉、大根おろしとともに器に盛り付け、ポン酢をかければ出来上がりです。

「さばのねぎみそ丼」は、ささがきにしたゴボウを軽く煮てからサバ味噌煮缶の汁を加え、煮立ったら薄切りにした長ネギと一口大にほぐしたサバ味噌煮を入れて丼のごはんにかけ、上に温泉卵を割り入れて出来上がり。

そのほか、サバ缶や好みの野菜などを入れて白だしの炊き込みごはんにしたり、特製のたれを作ってサバ水煮缶にかけるだけでも楽しめます。レシピのサイトにいろいろ紹介されているので、ぜひ見てみてください。

おわりに:サバ缶はDHA、EPAをはじめ血液をサラサラにする栄養素が豊富。ぜひ活用を

血液をサラサラにするには、動脈硬化を防ぐ効果のあるDHAやポリフェノール、アルギン酸、ビタミンE、C、血栓を作らせないクエン酸やEPA、ナットウキナーゼ酵素などが効果的です。そしてサバ缶にはDHA、EPAなど、血液をきれいにし動脈硬化などの生活習慣病を防ぐ栄養素が豊富に入っているので、ぜひ活用しましょう。

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