動脈硬化検査(CAVI)でどんなことがわかるの?

2018/10/5

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

動脈硬化検査(CAVI)をご存知ですか?文字通り、動脈硬化の進行度の指標となる検査なのですが、具体的にどんなことがわかるのでしょうか。

動脈硬化検査(CAVI)とは

動脈硬化」とは、体じゅうに新鮮な酸素や栄養を運ぶ動脈が硬くなり、血液がうまく流れなくなって心臓に負担がかかっている状態です。それにより血管が狭くなったり詰まることで、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、下肢動脈閉塞性動脈硬化症を引き起こしたり、血管が破れて脳出血を起こす危険もあります。

しかし、動脈硬化はほとんど自覚症状なく進行することから、サイレントキラーとも呼ばれています。特に高血圧症、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症などの生活習慣病を指摘されている人や、運動不足で太り気味の人、喫煙者、週3回以上飲酒する人、ストレスや悩みを多く感じる人は、動脈硬化検査が勧められています。

「動脈硬化検査(CAVI:キャビィ)」は、保険診療対応の簡単な動脈硬化検査です。結果は数値だけでなく図でも示され、年齢に対応した動脈硬化の進行度などもわかります。

動脈硬化検査でどんなことがわかるの?

動脈硬化検査(CAVI)では、あお向けに寝た状態で両手、両足首の血圧と脈波を測定します。5分程度の簡単な検査で、腕とひざ下が出せれば着替える必要もなく、結果もすぐに出ます。

CAVIでは、大きく以下の3つのことがわかります。

まず、脈波伝播速度の測定から「血管の硬さ(CAVI)」がわかります。血管が硬いほど速度は早くなり、9.0を超えると約半数に脳動脈や冠動脈に動脈硬化症がみられるといわれています。

つぎに、上腕と足首の血圧比から「血管の詰まり具合(ABI)」がわかります。0.9未満だと足の動脈が詰まっている可能性が高く、値が低いほど重症になります。自覚症状は歩行時の足の痛みとしてあらわれることが多いといわれています。

最後に、性別や年齢が同じ健康な人の平均値と比べることで「血管年齢」がわかります。CAVIが9.0未満でも血管年齢が高い人は動脈硬化の進行が速いと考えられています。

検査の結果、動脈硬化だとわかったら?

動脈硬化が判明した場合は、病気のことを知り、生活習慣を改善していく努力が大切です。薬だけに頼って同じ生活を続ければ、効果はどんどん帳消しになってしまいます。

食事や運動で生活習慣を変え、動脈硬化による病気を予防しましょう。食事では、血液をサラサラにする食材をバランスよく取り入れるようにしましょう。「ナットウキナーゼ」酵素を含む納豆、「クエン酸」を含むお酢類や梅干し、「DHA」や「EPA」を豊富に含む青魚、コレステロールなどに有効に働く「ポリフェノール類」や「アルギン酸」、抗酸化作用のある「ビタミンEとC」などを意識してとるようにしましょう。

また、楽しく続けられる軽い有酸素運動を始めることも効果的です。良い姿勢でのウォーキングや歩くような速さのジョギング、水中運動や水泳などを30分以上、週3~4回程度すると良いでしょう。

おわりに:CAVIで血管の硬さ、詰まり具合、血管年齢がわかる!

CAVIは5分ほどで済む簡単な動脈硬化検査です。両手、両足首の血圧と脈波を測定することで、血管の硬さ、足の動脈の詰まり具合、血管年齢がわかります。動脈硬化には自覚症状はほとんどありません。生活習慣病を指摘されている人などは特に検査を受けるようにし、動脈硬化があれば早めに生活習慣の改善を実施しましょう。

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