季節の変わり目の風邪には、こんな食事で対策を!

2018/10/9

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

秋口や春先などは、日中と夜の気温の寒暖差が大きいため、服装や寝具が不適切だと風邪を引いてしまうことがよくあります。今回はそんな季節の変わり目の風邪対策として、知っておきたいおすすめ食材などをご紹介します。

季節の変わり目に、風邪を引く人と引かない人がいるのはなぜ?

夏から秋、そして秋から冬にかけてなどの季節の変わり目は、急激な気温の変化や空気の乾燥などが原因で風邪を引く人が急激に増えます。ただ一方で、特に風邪を引くこともなく、元気に次の季節に移行できる人もいます。この違いはどこからくるのでしょうか?

答えは、「免疫バランス」の違いです。風邪のウイルスや菌は感染者の触ったつり革、飛沫、あるいは空気中に存在していることがありますが、もしこのウイルスが体内に侵入したとしても、健康な状態であれば免疫細胞がこれを退治してくれるので、風邪を引くことはありません。しかし、疲れやストレスが溜まっていたり、睡眠不足だったり、食生活が乱れていたりして免疫バランスが崩れている人は、ウイルスを退治できず風邪を引きやすくなってしまうのです。

季節の変わり目の風邪対策は「食事」がカギ

手洗いやうがい、マスクの着用なども風邪予防に有効ですが、これらはあくまで防御策。根本的には生活習慣を整え、免疫バランスを維持することが重要です。具体的には十分な睡眠をとること、適度な運動習慣をつけること、そして免疫力が上がるような食事をとることがポイントになります。

免疫力を上げるビタミン&食材はこれ!

風邪のウイルスの侵入を防いだり、免疫力を上げたりする作用があるとされるビタミン類や食材は、以下のとおりです。

ビタミンA
ウイルスの侵入を防ぐ粘膜を保護する作用があるとされます。油と一緒に摂取すると、吸収率が上がるという特徴をもちます。
多く含まれる食材:鶏レバー、うなぎ、かぼちゃ、人参
ビタミンC
免疫力を高め、風邪のウイルスから体を守る作用が期待されています。摂取しても体に蓄積されないので、毎日継続的に摂取することが重要です。
多く含まれる食材:レモン、いちご、じゃがいも、ブロッコリー
ビタミンD
免疫バランスを調整する作用があるとして、近年注目されているビタミンです。
多く含まれる食材:紅鮭、さんま、魚卵、きのこ類、卵

また上記ビタミン類のほか、下記の栄養素や食材の摂取も風邪予防に有効といわれています。

タンパク質
タンパク質はのどや鼻の粘膜をつくるもととなる成分で、タンパク質からのアミノ酸摂取は抵抗力の強化につながると考えられています。なかでも鶏肉や大豆食品などに多く含まれる「シスチン」というアミノ酸は、免疫バランスを担う細胞の機能低下を防ぐ作用のある「グルタチオン」という物質の材料となるといわれています。
多く含まれる食材:納豆、油揚げ、鶏のささみ
体を温める食材
ねぎやしょうがには、血行を促進し、体を温める作用があるとされます。体が温まると免疫力も向上するとされるので、風邪対策としてぜひ摂取しましょう。
「テアニン」を含むもの
緑茶などに含まれる「テアニン」は、先ほどご紹介したグルタチオンの原料となるアミノ酸です。特に、玉露茶のようなうまみの強い緑茶に豊富に含まれています。

おわりに:日々の食事で、体の内側から風邪対策を!

マスクの装着に手洗い・うがいなどの対策は万全でも、体内に風邪のウイルスが侵入してしまったときに退治できるかどうかは、免疫力の強さにかかっています。ご紹介した食材を日々のメニューに取り入れ、体の内側からも風邪対策を行っていきましょう。

関連記事

この記事に含まれるキーワード

風邪(99) ビタミンd(29) ビタミンA(14) ビタミンC(23) タンパク質(21) 秋(6) 季節の変わり目(10) 風邪予防の食事(1)