記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士 呼吸器内科専門医
山本 康博 先生
秋口や春先などは、日中と夜の気温の寒暖差が大きいため、服装や寝具が不適切だと風邪を引いてしまうことがよくあります。今回はそんな季節の変わり目の風邪対策として、知っておきたいおすすめ食材などをご紹介します。
夏から秋、そして秋から冬にかけてなどの季節の変わり目は、急激な気温の変化や空気の乾燥などが原因で風邪を引く人が急激に増えます。ただ一方で、特に風邪を引くこともなく、元気に次の季節に移行できる人もいます。この違いはどこからくるのでしょうか?
答えは、「免疫バランス」の違いです。風邪のウイルスや菌は感染者の触ったつり革、飛沫、あるいは空気中に存在していることがありますが、もしこのウイルスが体内に侵入したとしても、健康な状態であれば免疫細胞がこれを退治してくれるので、風邪を引くことはありません。しかし、疲れやストレスが溜まっていたり、睡眠不足だったり、食生活が乱れていたりして免疫バランスが崩れている人は、ウイルスを退治できず風邪を引きやすくなってしまうのです。
手洗いやうがい、マスクの着用なども風邪予防に有効ですが、これらはあくまで防御策。根本的には生活習慣を整え、免疫バランスを維持することが重要です。具体的には十分な睡眠をとること、適度な運動習慣をつけること、そして免疫力が上がるような食事をとることがポイントになります。
風邪のウイルスの侵入を防いだり、免疫力を上げたりする作用があるとされるビタミン類や食材は、以下のとおりです。
また上記ビタミン類のほか、下記の栄養素や食材の摂取も風邪予防に有効といわれています。
マスクの装着に手洗い・うがいなどの対策は万全でも、体内に風邪のウイルスが侵入してしまったときに退治できるかどうかは、免疫力の強さにかかっています。ご紹介した食材を日々のメニューに取り入れ、体の内側からも風邪対策を行っていきましょう。
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