記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/10/16
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
一般的に筋肉というと、運動で使う腕や足の大きな筋肉を想像しますよね。
しかし実は筋肉は一種類ではなく、心臓を動かすためのものや、血管を動かすためのものなど、それぞれの役割ごとに種類分けされているのです。
今回は筋肉のうち「横紋筋(おうもんきん)」と呼ばれるものについて、その働きや種類を解説していきます。
人体の筋肉は「横紋筋」と「平滑筋(へいかつきん)」の2種類に大きく分けられ、横紋筋には、横じま模様のある筋肉が分類されます。
具体的には、全身に存在して骨と連動し、身体を動かしたり姿勢を維持している「骨格筋」と、心臓を動かすために心臓にのみ存在する「心筋」が横紋筋にあたります。
筋肉と聞いて一般的にイメージされる、スポーツのために腕や足を動かす筋肉も横紋筋に分類されるものです。
横紋筋は、さらにその特徴から「随意筋(ずいいきん)」と「不随意筋(ふずいいきん)」の2種類に分けることができます。
横紋筋のうち、全身の活動や姿勢の維持にかかわる骨格筋は随意筋、心臓を動かすのに必要な心筋は不随意筋に含まれる筋肉です。
随意筋と不随意筋の違いは、次項において詳しくご紹介します。
随意筋と不随意筋の違いは、以下のようにまとめることができます。
つまり、横紋筋のうちスポーツや姿勢を変えるために自分の意思で動かしたり、鍛えたりすることのできる骨格筋は「随意筋」に分類されます。
随意筋は運動神経と連動しており、比較的収縮の速度が速く力強いのが特徴で、複数の筋繊維が集まって細胞膜でおおわれることで成立しています。
手足をはじめ顔、頭など全身のあらゆる部位に存在しているため、筋肉において占める割合は不随意筋に比べて大きく、体温維持の役割も担っています。
一方で、自分の意思にかかわらず日夜動き続け、自律神経からのコントロールで自動的に生命維持をはかる心筋は「不随意筋」に分類されます。
収縮は一定のリズムにのって比較的ゆっくりと行われ、骨格との連動はなく全身の筋肉に占める割合はさほど大きくないという特徴があります。
筋肉はいくつかの基準で分類することができ、見た目に横じまが入っている筋肉は横紋筋と分類されます。横紋筋は、さらに骨格と連動していて自分の意思で動かすことのできる骨格筋と、自分の意思ではコントロールできない心筋の2種類に分けることができます。自分で動かせる骨格筋を随意筋、自分で動かせない心筋を付随筋と呼び、それぞれの動き方や全身に占める割合にも特徴がありますので、覚えておきましょう。
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