冷えによる生理痛、どんな対策が効果的? 痛みを悪化させるNG習慣はコレ!

2018/11/2

前田 裕斗 先生

記事監修医師

前田 裕斗 先生

肌寒い時期になってくると、生理痛がひどくなってしまう女性は非常に多いのですが、この現象には「冷え」が大きく関連しています。以降では、この冷えからくる生理痛を改善するのに有効な対策や、痛みを悪化させるNGな習慣についてご紹介します。生理痛がひどい方、必見です!

冷えると生理痛が悪化するのはなぜ?

生理痛がひどくなる原因としては、ホルモンバランスの乱れや骨盤のゆがみ、子宮内膜症といった病気などさまざまなものが考えられますが、中でも主要因とされるのが「冷えによる血行不良」です。

生理中は、子宮内の血管を押し広げて子宮を収縮させる「プロスタグランジン」というホルモンが分泌されることで、子宮内膜が外に押し出され経血が出るようになります。しかしこのとき子宮周辺が冷え、血流が悪い状態だと、子宮の動きが低下するのでスムーズに子宮内膜を押し出せなくなります。すると過剰にプロスタグランジンが分泌されてしまうことで、子宮の収縮がより強くなり、生理痛が悪化するようになるのです。

ついついやりがちな「生理痛を悪化させるNG行為」はコレ!

お伝えしたように生理痛と冷えには深い関連性がありますが、ついついやりがちな行為で生理痛がさらに悪化している可能性も。以下に該当するものがないか、ぜひチェックしてみてください。

生理痛がひどいから大人しくしておく

生理痛がひどいと動くのもつらく、椅子やベッドなどでじっとしたくなる気持ちはよくわかります。ただ、動かずにいるとますます血行が悪くなるので、そのぶん子宮の収縮も強くなり、痛みが悪化する結果を招くことがあります。

ナプキンのつけっぱなし

ナプキンはそんなに安いものではないので、「経血がそんなについていなければ取り替えない」「夜用のナプキンを一日中つけている」など節約している方も少なくありません。ただ、水分を吸収したナプキンは徐々にひんやりしてくるため、デリケートゾーンに長時間触れていると冷えや生理痛悪化の原因に。湿り気を感じた段階で取り替え、少なくとも3時間おきには交換するようにしてください。

生理痛がきてから痛み止めを飲む

生理痛は、前述のプロスタグランジンというホルモンが体内の受容体と結合することで起こります。しかし、生理痛用の鎮痛薬はプロスタグランジンの生成を防ぐものなので、生理痛を感じてから服用しても、すでにプロスタグランジンが受容体に結合した後のため、鎮痛効果がそこまで得られなくなってしまいます。痛みを感じる前に服用することが重要です。

ミニスカートやショートパンツ、スキニージーンズなどの服装

冷えを助長させるミニスカやショーパンなどの服装はもちろん、下半身を締め付けるスキニータイプのボトムスも血流を悪化させ、生理痛をひどくするのでNGです。また、ローライズのボトムスや下着も、子宮周辺の冷えにつながるので避けましょう。

カフェインの摂り過ぎ

コーヒーや紅茶などに含まれるカフェインには、体を冷やす作用があります。生理中はこれらの飲み物の過剰摂取は控え、ノンカフェインかつ温かい飲み物を飲むようにしてください。

ツラい生理痛は、こんな対策で撃退を!

秋~冬の寒い季節はもちろん、クーラーのきつい夏も悪化しがちな生理痛。このツラい痛みを少しでも改善するには、どうすればいいのでしょうか。痛み止め以外にも知っておきたい対策をご紹介します。

冷えに効くツボなどにカイロを貼る

生理痛がひどい人は、下記の場所にカイロを貼ってみてください。

おへその下
おへその下あたりには、ホルモンバランスを整えるツボが多く集まっているとされます。また子宮周辺の部位でもあるので、ここを温めることで生理痛の緩和効果が期待できます。
内もも
内ももには卵巣に関わるツボがあるとされ、子宮の冷えが内ももの冷えとなって現れることがあるといわれています。そのためこのツボを温めることで、子宮の保温につながる可能性があります。
仙骨
仙骨とは、おしりの割れ目の上のほうに位置する骨のことです。ここにカイロを貼ることで子宮周辺や骨盤、卵巣周辺の血流促進につながるといわれています。

ストレッチ

生理中はなかなか体を動かす気になれないかもしれませんが、軽く体を動かすだけでも血行が促進され、生理痛が緩和されやすくなります。ここでは座りながらできる、下半身の血流をよくするストレッチをご紹介します。

  1. 椅子に楽な姿勢で腰掛け、かかとを床につけたまま、両手首をゆっくり90°の角度に曲げ、10秒ほど数える
  2. 足首を元の状態に戻し、次は足の甲と足首を伸ばして10秒ほど数える
  3. この動作を5回ほど繰り返す

お風呂に入るか足湯につかる

冷えからくる生理痛には、お風呂にしっかり浸かって体を温めることが有効です。カモミールやゼラニウム、アンジェリカといったアロマオイルを湯船に数滴垂らすと、リラックス作用や鎮痛効果、体を温める効果なども得られるといわれています。

湯船に浸かるのが難しい場合には、足湯もおすすめです。大きめの洗面器に42℃くらいのお湯を入れ、くるぶしまで浸かって15~20分ほど温めましょう(おでこにうっすら汗をかくまで温まることが大切です)。

ゆったりめで温かい服装を

先ほどお伝えしたとおり、丈の短いボトムスやタイトな服装は冷えを増長し、生理痛を悪化させます。生理中はふわっとゆるめの服装を心がけ、下にはらまきや毛糸のパンツを履くなどして、お腹周りを温めるようにしましょう。

食事内容に気を配る

生理痛や冷えと食べ物には実は深い関連性があり、痛みを悪化させる食べ物もあれば、緩和効果が期待できる食べ物も存在します。生理中の食事のポイントは以下のとおりです。

EPAの摂取
サバやアジなどの青魚に豊富に含まれる「EPA」には、子宮の過剰な収縮を抑制し、生理痛を緩和する効果があるとされます。
ビタミンEの摂取
ビタミンEには、末梢血管を拡張させ血行を促進し、さらにホルモン分泌を整える効果もあるといわれています。かぼちゃやうなぎ、パプリカ、ごま、ナッツ類などに豊富に含まれているので、多めに摂取しましょう。
「体を温める食べ物」の摂取
たまねぎやニンニクなどに含まれるアリシン、生姜の辛みの成分・ジンゲロールなどは、血液を循環させ、体を温める作用があるといわれています。過剰摂取すると胃痛など別のトラブルを引き起こす恐れもあるので、適量の摂取を心がけましょう。
脂っこいものは減らす
揚げ物やスナック菓子、ケーキ類などの脂っぽい食べ物は、生理痛を悪化させるといわれています。少なくとも生理中は、こういった食べ物の過剰摂取は控えましょう。

おわりに:生理痛を悪化させる習慣は、ひとつひとつ改善を

女性は筋肉量が少ないぶん体が冷えやすいので、寒い季節に突入したり、肌を露出する服装をしていたりすると、生理痛がひどくなる傾向にあります。ナプキンの交換頻度や運動量、食事内容など生理痛につながる要因について振り返り、できるところからひとつひとつ改善を重ねていってください。

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