記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/11/18
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
中年になると太りやすくなる、とはよく聞く話ですが、なんと中年男性の約半数がメタボやその予備軍に該当するともいわれています。メタボの改善や予防に必要な取り組みと併せ、以降で解説していきます。
平成28年の「東京都民の健康・栄養状況」によれば、40~74歳でメタボリックシンドロームが強く疑われる人とその予備軍と考えられる人を合わせると、男性の48.9%、女性の15.8%がこれに該当したとのことです。つまり中年以降の男性のおよそ半数が、メタボやメタボ予備軍ということになります。
また、男性で肥満の割合が最も高い年齢層は40歳代で、34.8%が肥満ということも判明しています。
【 東京都福祉保健局 の情報をもとに編集して作成 】
2017年10月開催の第38回日本肥満学会にて発表された、東京慈恵会医科大学大学院健康科学の和田高士教授らの研究によれば、中年男性の中でも独身の人は特にメタボ率が高いということが判明したそうです。
この研究では、2015年に東京慈恵会医科大学附属病院で人間ドックを受けた40歳代の男性2,113人を、既婚、単身赴任、独身の3つのグループに分けてメタボの該当率を比較したところ、既婚の男性グループではメタボの人は11.3%であったのに対し、独身の男性グループでは22.9%と、およそ2倍に上昇していました。単独世帯では健康管理や生活管理が難しく、また家庭を通じての影響を受けなかったことが、この結果につながったのではないかと考えられています。
メタボリックシンドロームは別名「内臓脂肪症候群」とも呼ばれているように、内臓脂肪が蓄積されている状態を指します。この内臓脂肪が溜まる主要因は食生活の乱れや運動不足であり、裏を返せば、不健康な生活習慣を改めることで内臓脂肪を減らすことができます。
メタボの予防や改善のために、早いうちから以下のことに取り組みましょう。
男性は中年になると、メタボや肥満の該当率が上がるということが統計的に明らかになっています。特に独身の方は生活習慣が乱れやすく、また改善の機会も少なくなりがちなので、一層生活習慣の見直しを意識しておくことが大切です。
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