乾燥肌の人こそ、洗顔&クレンジング方法の見直しを!

2018/11/21

谷口 隆志 先生

記事監修医師

川崎たにぐち皮膚科、院長

谷口 隆志 先生

肌がカサついて粉をふいてしまったり、ファンデーションがうまく乗らなかったり…そんな「乾燥肌」のトラブルは、冬場は特に多くなります。実はこの乾燥肌、普段の間違った洗顔やクレンジングが原因で起こっている可能性があるのです。乾燥肌という方は、ぜひこの機会に洗顔方法を見直しましょう。

冷凍宅配食の「ナッシュ」
冷凍宅配食の「ナッシュ」

間違った洗顔が、乾燥肌を悪化させる!?

空気が乾燥する秋冬は肌が乾燥しやすい季節ではありますが、間違った洗顔やクレンジングの積み重ねによって、乾燥肌を招いている可能性も。乾燥肌につながるNG洗顔の例をご紹介します。

オイルやシートタイプのクレンジング

多忙な毎日で帰りが遅くなりがちな方は、洗浄力の強いオイルタイプのクレンジングや、拭き取るだけでよいシートタイプのクレンジングを使うことが多いかもしれませんが、これらは乾燥肌の人にはおすすめできません。洗浄力の高いクレンジングは皮膚の保湿成分を過度に奪ってしまったり、また拭き取る際の摩擦で肌を傷つけてしまったりする恐れがあります。

クレンジング剤のつけすぎ

乾燥肌の方におすすめなのは、ミルクタイプやクリームタイプのマイルドなクレンジングですが、こちらもつけすぎはNGです。オイルタイプと比べ洗浄力が弱いので、べたつきが気になって二度洗いしてしまう方もいるようですが、乾燥肌には大きな負担となります。べたつき自体は洗顔でとればいいので、クレンジングはほどほどなところでやめるのが無難です。

頬を中心にした洗顔

洗顔のとき、表面積の大きい頬を中心に洗っている方は多いようですが、実は頬は顔の中でも乾燥しやすい部位といわれています。どちらかというと、皮脂分泌量の多いTゾーンを中心にした洗顔が有効です。

ゴシゴシ洗い

汚れを落とすためについやりがちなゴシゴシ洗いは、肌への摩擦となり、乾燥肌の悪化の要因となります。特に目元は皮膚が薄いので、アイメイクをオフするときはこすりすぎに注意を。

熱いシャワーでの洗顔

42℃くらいの熱いお湯で洗顔をしてしまうと、肌が乾燥しやすくなることがわかっています。また、シャワーを使って直ですすぎ洗いをしていると、水圧で必要な皮脂まで流れてしまう恐れがあります。

乾燥肌の人の洗顔のポイントは?

では、乾燥肌の人はどんな方法で洗顔をすればいいのでしょうか。ポイントをまとめました。

クレンジング剤の使い分け

まず、乾燥肌の方におすすめのクレンジングは、やさしい洗浄力で肌への刺激が少ないミルクタイプやクリームタイプのものです。ただ、ウォータープルーフのマスカラや濃いアイメイクなどはこれらのクレンジングでは落ちにくく、ゴシゴシこすることでかえって乾燥を招く恐れもあります。ポイントメイクについては、専用のリムーバーを使いましょう。

「泡洗顔」にする

乾燥肌の人の洗顔で重要なのが、顔をこすらないことです。そこで肝となってくるのが「泡洗顔」。よく泡立てた泡で洗顔することによって、泡が汚れをしっかり吸着し、また肌への負担も少なく汚れを落とすことができます。手だけでモコモコの泡をつくるのは難しいので、泡立てネットを使うのがおすすめです。

洗顔はTゾーンから

クレンジング剤や洗顔料は、長く肌に乗せれば乗せるほど油分が奪われやすくなります。つまり、目元や頬、口元などに最初に洗顔料をつけてしまうと、乾燥しやすくなってしまうのです。洗顔は「Tゾーン→頬→目元→口元」の順に行うようにし、1分程度で済ませるようにしましょう。

手ですくったぬるま湯ですすぐ

洗顔料やクレンジングをすすぐときは、35℃前後のぬるま湯で、桶などから手ですくってすすぎましょう。こするのではなく、かけるようなイメージで全体をすすぐのがポイントです。

おわりに:ひとつひとつの洗顔フローの見直しで、乾燥肌を改善しよう

寒い季節は、シャワーの温度が高くなりがちです。しかし熱いシャワーで直に顔を洗ってしまうと、熱さと水圧によって肌の潤いがはがれやすくなってしまう恐れがあります。クレンジング剤の使い分けや洗顔の順番なども地味に大切なポイントなので、乾燥肌の人はぜひ意識してみてください。

関連記事

この記事に含まれるキーワード

乾燥肌(21) 洗顔(8) クレンジング(3)