記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2026/8/2
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
食生活の乱れや生活リズムの乱れ、運動不足や水分不足など、便秘にはさまざまな原因がありますが、ストレスが原因で便秘になってしまうこともあります。この記事では、ストレス性便秘の特徴とストレス性便秘の対処法について解説していきます。
ストレス性便秘は、ストレスの影響から自律神経が乱れ、胃腸が正常に働かなくなることで起こる便秘で、痙攣性便秘ともいいます。ストレス性便秘になると、便秘以外にも下痢の症状が現れることもあり、排便異常(うさぎのようなコロコロ便が出るなど)や食後の腹痛などの症状も現れることがあります。なお、男女によって症状の現れ方に違いがあり、男性は下痢型が多く、女性は便秘型が多いといわれています。
排便は、自律神経によって自然に起こるようコントロールされています。自律神経には、仕事・勉強などのように「適度な緊張が必要な状態」のときに優位になる交感神経と、「リラックスした状態」で優位になる副交感神経が相互に切り替わることでバランスを保っています。胃腸などの消化器官は、副交感神経によってコントロールされていますが、慢性的なストレスが続くと交感神経が優位になりやすく、自律神経のバランスが乱れて切り替えがうまくいかなくなり、副交感神経がうまく働かなくなってしまうことがあります。副交感神経がうまく働かなくなってしまうと、大腸の機能もうまく働かなくなり、ぜん動運動にも異常が生じて大腸が痙攣したような状態になり、痙攣性便秘を引き起こすようになります。
ストレス性便秘を緩和・解消するためには、大元の原因であるストレスを解消することが大切になってきます。ストレスの原因がわかっている場合には、その原因から距離を置くようにしましょう。何より、まずは心身ともに「無理をしないこと」を優先してください。
趣味を楽しんだり、余暇を楽しんだりしながら、こまめにリラックス・リフレッシュすることもストレス解消につながります。自分に合う方法でいいので、ストレスが溜まらないようにこまめに解消することを習慣化しましょう。また、以下の対策でリラックスを促すことも、ストレス性便秘の緩和に役立つ可能性があります。
食物繊維の積極的な摂取は、一般的な便秘にはおすすめできますが、大腸が痙攣してぜん動運動がうまくいっていない状態のストレス性便秘にはあまり適さない場合があり、摂取量・摂取方法に注意が必要になる可能性があります。
玄米・ゴボウなどの不溶性食物繊維は、便をかさ増しすることで腸を刺激して排便を促します。ストレス性便秘を発症している大腸は、ぜん動運動がうまくいかず便を運べない状態になっているため、不溶性食物繊維を摂取して便をかさ増ししても排便されず、便が停滞して溜まり続けてしまう可能性があります。この状態になると、膨満感でお腹が苦しくなったり、腹痛が起きたり、便秘が悪化したりすることもあります。食物繊維が豊富な食べ物を摂って便秘が悪化する場合は、食物繊維の量を少し控えめにして、水分を豊富に含む炭水化物を多めに摂るようにしてみてください。改善しない場合は、早めに医師に相談することをおすすめします。
ストレス性便秘はストレスによって乱れた自律神経の影響を受けて起こる排便異常の一種です。ストレス性便秘は食物繊維を摂っても解消しないことも多く、かえって悪化する場合もあります。ストレスは万病の元とも言います。バランスの整った食生活を心がけつつ、ストレスをこまめに解消できるように生活習慣を見直しましょう。
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