乾燥する冬は体の保湿も! ボディケアのポイントを紹介します

2019/1/14

谷口 隆志 先生

記事監修医師

川崎たにぐち皮膚科、院長

谷口 隆志 先生

お肌の乾燥する冬。顔の保湿はバッチリでも、体の保湿はつい怠りがちではありませんか?でも体もきちんと保湿しないと、カサつきやかゆみの原因になります。そこで今回は冬の乾燥対策として、ボディケアのポイントをお伝えしていきます。

冷凍宅配食の「ナッシュ」
冷凍宅配食の「ナッシュ」

冬場の保湿、ボディケアのポイントは?

冬場は気温の低下と空気の乾燥によって、肌の代謝や血行が悪化しやすい季節です。加えてエアコンやストーブの使用による湿度の低下から、さらに肌が乾燥し、荒れてかゆみを引き起こすようになります。

こうした肌トラブルを防ぐには、主に以下のことがポイントになります。

  • 入浴習慣の見直し(湯船の温度や体の洗い方など)
  • 入浴後のボディクリームでの保湿

保湿成分の流出に注意!入浴習慣を見直そう

「ボディケア=ボディクリームを塗ること」というのは間違いではないのですが、実はそれだけでは不十分です。特に体の乾燥対策としては、日々の湯船に浸かる行為や体の洗い方もまるっと見直すことが重要です。

湯船はぬるめの温度に

冷えた体を熱いお湯で温めるのは気持ちいいものですが、熱いお湯は角質層を傷つけ、セラミドなどの肌の保湿成分を流出させる原因になります。湯船の温度は40℃以下の設定にしましょう。

湯船につかるのは10分!

乾燥対策としては、湯船の温度だけでなく入浴時間も重要です。長風呂をしてしまうと急激に血行が促進され、かゆみの原因物質・ヒスタミンが発生しやすくなります。入浴時間は10分程度を目安としましょう(敏感肌の方は5分程度)。

体の洗い方に注意

ついやりがちなゴシゴシ洗いは、肌を傷つけて炎症を起こして水分の蒸発を招いたり、肌に必要な分の皮脂まで洗い流す原因になります。ナイロンタオルでゴシゴシこするのは控え、よく泡立てた石鹸やボディソープを手のひらや綿製のタオルに乗せ、やさしく洗うようにしましょう。
なお、腕や脚は特に皮脂分泌が少ないため、やさしく洗ってください。一方で胸元や背中など、皮脂の分泌量が多い部位は泡を転がすようにして洗うのがポイントです。

入浴後はすぐに保湿ケアを!

入浴中は肌がしっとりしますが、お風呂から上がって30分が経過すると肌の水分が蒸発し、入浴前よりも乾燥した状態になるといわれています。入浴後はやわらかいタオルで水分をやさしく吸い取り、肌がまだ湿っているうちにボディクリームやローションなどの保湿剤をたっぷり塗りましょう。

おすすめのボディクリームは?塗り方にもコツがある?

保湿用のボディクリームとしては、セラミド入りのものがおすすめです。セラミドはもともと肌に存在している油分の一種で、不足すると肌のバリア機能がうまく働かず、外部の刺激を受けやすくなることで乾燥やかゆみが起こるようになるといわれています。

また、ボディクリームはマッサージするように塗ると、血行の促進効果も期待できるのでおすすめです。手足やお尻は「下から上へ」、お腹周りは「外側から内側へ」の方向で塗るのがポイントになります。

おわりに:ボディケアの徹底で乾燥・かゆみにサヨナラしよう

毎年冬になると体の皮膚がカサついたり、かゆくなったりする方は、保湿不足が原因の可能性が高いです。入浴習慣を見直したり、入浴後のボディケアを習慣化したりして、冬の肌トラブルを撃退していきましょう。

関連記事

この記事に含まれるキーワード

乾燥肌(21) お風呂(25) 保湿(13) ボディケア(1) ボディクリーム(1)