暖房のせいで肌がカサカサに乾燥…どんなケアをすればいい?

2019/1/27

谷口 隆志 先生

記事監修医師

川崎たにぐち皮膚科、院長

谷口 隆志 先生

寒い冬の室内、こたつやエアコンで暖房をきかせて防寒対策している人も多いと思います。しかし、ただでさえ空気が乾燥する冬、暖房で肌のカサつきがさらに加速することも…。今回は冬場の暖房で肌がカサカサになるメカニズムと、肌のうるおいを守るためにできる対策についてご紹介します。

乾燥した空気に暖房…冬は肌が最も乾燥するシーズン

夏に比べて気温も体温も低くなる冬は、同じ湿度であっても相対的な水分量が減ってしまうため、空気も肌も乾燥しやすくなります。この状況で、さらにエアコンやホットカーペット、床暖房などの暖房器具を使用して人工的に部屋を暖かくすると、空気中の水分量がさらに減少して乾燥が進みます。その結果、肌がカサカサ・パリパリになったと感じてしまうほどの乾燥を引き起こすのです。

暖房の影響で肌がパリパリに…どんな対策をすればいい?

冬の暖房でお肌がカサつき、乾燥してしまうのを防ぐには、自分の肌や自分がいる周辺、そして室内全体に保湿対策を行うのがおすすめです。以下に、暖房による肌の乾燥を防ぐための方法を「肌を保湿する」「自分の周囲を加湿する」「室内の空気を加湿する」の3つの項目に分けて、ご紹介します。

肌を保湿する

乾燥でカサカサになったお肌に、化粧水や乳液、クリーム、保湿用のオイルなどで外側から保湿しましょう。また、夜の洗顔後には、セラミドなど保湿作用の高い成分が含まれた化粧水をたっぷりと肌に含ませてから、クリームやオイルで潤いを閉じ込めてください。

また、朝にメイクをするときも、保湿クリームを化粧下地を塗る前に使う、もしくは化粧下地に混ぜて使い、日中の肌の乾燥を防ぐ対策をとることをおすすめします。

自分の周囲を加湿する

肌の保湿が終わったら、自分の肌が触れる周辺の空気を保湿します。たとえばマスクを常につけたり、携帯できる小型の加湿器を乾燥が気になる部分を中心に当てたりします。

また、メイクの上から薄くクリームを指で押すように塗るのもおすすめです。

室内を加湿する

加湿器を使用して、室内の湿度が常に40%以上になるよう設定しましょう。旅行先のホテルなど、加湿器を置くのが難しいときは、濡れたタオルをベッド近くに干しておいたり、浴槽に熱めのお湯を張ってお風呂のドアを開けておくだけでも効果があります。

おわりに:暖房で肌が乾燥しているときは、肌と室内の両方に保湿対策を!

冬の室内は、冷えて乾燥した空気を暖房器具で無理やり暖めているので、肌が乾燥しやすい環境です。このようなときも肌の乾燥を防ぐには、常に肌が保湿された状態にしておくことが大切です。朝晩のお手入れを変えたり、マスクや加湿器を使ったりして、乾燥しないよう環境を整えていきましょう。特に化粧水や保湿クリームなどの種類や塗り方、メイクの方法などはすぐ対策できるので、明日からでもさっそく実践してみてください。

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