子供がなかなか漢方を飲んでくれない…。飲みやすくなる方法は?

2019/1/27

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

「子供を病院に連れて行ったら漢方薬を処方されたのだけど、苦いからなかなか飲んでくれなくて…」と困ったことはありませんか?この記事では、お子さんでも飲みやすくなる漢方薬の飲み方の工夫をご紹介します。

煎じ薬タイプの漢方をうまく飲んでもらうコツは?

生薬を煮出す煎じ薬タイプの漢方薬を飲んでもらいたいとき、煎じたものを冷蔵庫で冷やしてから飲ませるのがおすすめです。本当は温かいものを飲んだほうがよいのですが、冷たくすることで、漢方特有の味やにおいを抑えることができます。

エキス剤(粉末タイプ)の漢方をうまく飲んでもらうコツは?

エキス剤と呼ばれる粉末タイプの漢方薬を飲んでもらいたいときにおすすめなのが、漢方薬をオブラートに包む方法です。

オブラートとは、粉薬が苦手な方でもスムーズに飲めるよう手助けしてくれるシート状のものです(最近は袋状になっているものや、甘い味がついたものも販売されています)。

漢方は味やにおいも効果のひとつといわれているので、そのままの状態で飲んでもらったほうがよいのですが、症状改善のためには漢方を飲んでもらうことが欠かせないので、オブラートの助けを借りて飲んでもらいましょう。

オブラートで飲むときは、いったん水にぬらしてから飲む「水オブラート法」で飲むと、オブラートが口やのどにはりついてしまうのを予防できます。

水オブラート法とは
薬を包み終えたオブラートをスプーンにのせて水に浸し、オブラートがゼリー状になったら噛まずにすっと飲み込む方法です。この飲み方だと、口やのどに引っ掛かることなく飲むことができます。

もし、水オブラート法にしても飲みにくそうだったり、途中で破れてエキス剤が出てきてしまったりしたときは、服薬ゼリーを使って飲んでもらうとよいでしょう。オブラートより費用はかかりますが、ゼリーに粉薬を混ぜることで味がわかりにくくなるので、お子さんでも無理なく薬を服用できると思います。

ココアやヨーグルトに漢方を混ぜるのは?

オブラートや服薬ゼリーをすぐに用意できない場合、ココアやコーヒー牛乳、麦芽飲料のように、もともと苦味があるものに混ぜるのがおすすめです。食品そのものに苦味があるので、漢方の苦味がわかりにくくなる、という効果が期待できます。

また、ヨーグルトに混ぜるのもおすすめです。ヨーグルトの酸味が漢方の苦味をやわらげてくれるので、見た目でいやがる様子を見せないようでしたら試してみてもよいと思います。そのほか、ジャムやジュースに入れたり、アレルギーがなければはちみつやピーナッツバターに混ぜたりしてもよいと思います。

おわりに:味やにおいを隠してくれる食材を使って、漢方を飲みやすくしてあげよう

漢方は西洋の薬と違って独特な味やにおいがあるので、お子さんの場合、薬を飲むのに思いのほか苦戦してしまうことが多いです。オブラートや服薬ゼリー、あるいは薬の味をごまかせる食品を利用しながら、薬を飲みやすくしてあげましょう。

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