大腸がんを見つけるための検査ではどんなことをするの?

2019/2/10

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

ここ数年、大腸がんを発症してしまう方が増えています。大腸がんは自覚症状がないため早期発見しづらいといわれていますが、定期的に検査を受けることが早期発見につながるといわれています。この記事では、大腸がんの検査方法について解説します。

大腸がんの特徴

大腸がんは、大腸(結腸、直腸、肛門)にできるがんです。大腸がんを引き起こす原因として、食生活の欧米化や肥満、ストレス、飲酒・喫煙などが考えられています。近年、患者数が増えているがんのひとつです。

早い段階で大腸がんを発見し、治療を開始すれば治る可能性が高いといわれていますが、初期の段階では自覚症状がほとんどないため、がんができていることに気づくのが難しい、という特徴があります。このため、大腸がんを見つけるには定期的な検査が欠かせません。

大腸がんを見つけるための検査はいつから受ければいい?

大腸がんは40歳代から増加しはじめ、高齢になるにつれて発症率が高くなります。したがって、40歳を過ぎたら、年に1度は会社や自治体が実施する大腸がんの検査を受けましょう

大腸がんを早く見つけるための検査は?

大腸がんの有無を調べるために行う検査として、まず思い浮かべるのが会社や自治体などの検診で行われる便潜血検査ではないかと思います。

便潜血検査は、専用の棒で便をこすって採取し、その中に血液が混じっていないかどうかを調べる検査です。がんによる出血は、止まったり出たりを繰り返すため、2日分の便を提出して見落としを防いでいます。年に一度、定期的に受ければ大腸がんを予防することができます。

そして、もしこの検査で「要精密検査」との結果が出たら大腸内視鏡検査を受けて、大腸がんができているかどうかを調べます。

大腸内視鏡検査は、肛門から内視鏡を挿入し、直腸から盲腸までを詳しく調べる検査です。もし、ポリープを見つけたら、ポリープの全部もしくは一部の組織を採取して病理診断を行います。

大腸内視鏡検査は痛いって聞いたことがあるけど…。

大腸内視鏡検査では、内視鏡を肛門から入れて中の様子を確認するため、お腹が張ったり、腸壁にカメラがぶつかって痛みを感じたりすることがあります。病院の中には、鎮静剤を使って検査の痛みや恐怖をやわらげてくれるところもあります。検査を申し込む前に尋ねてみることをおすすめします。

おわりに:40歳を過ぎたら、大腸がんの検査を受けよう

大腸がんは40歳を過ぎてから、年齢を重ねるにつれて発症する可能性が高くなることがわかっています。年に1度、便潜血検査を受けるとともに、もし検査結果が「要精密検査」だった場合は、不安を解消するためにも、一刻も早く大腸内視鏡検査を受けてください。

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