記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
生まれてくる赤ちゃんは女の子でしたか?男の子でしたか?生まれた赤ちゃんを見たら、性別など関係なくかわいいものです。この記事では、妊娠中に性別がわかる検査について簡単に紹介するとともに、赤ちゃんのうちから違う性別の特徴を解説します。
生まれる前の赤ちゃんの性別診断の方法があります。
NIPTは、妊娠9週目から受けられる検査で、簡単な血液検査で赤ちゃんの性別を知ることができます。また、超音波検査は、通常の妊婦検診で誰もが1回は受ける検査で、通常、妊娠18~22週目の間に行われます。羊水検査ほどの精度はありませんが、各部位が正常に成長しているかどうか胎児の体をチェックしている間に、赤ちゃんの足の間をよく見ることで性別を知る機会があるでしょう。
性の役割の考え方は、遺伝的ですが決して運命づけられたものではありません。赤ちゃん用の棚にいろいろなおもちゃ(赤ちゃん用の人形からミニカーのトラクターまで)がしまってあるとして、なぜ、女の子はきれいな人形に手を伸ばし、男の子は消防車を取り出すことが多いのでしょうか?
性別は子宮内で浴びるホルモンの影響で異なります。たとえば、生まれてすぐに女の子は男の子よりも人や人の顔に興味を示します。このことは、男の子が電車やトラックに関心を示し、女の子が人形で遊ぶことが多いことの1つの説明になります。
また、女の子は男の子より早くことばを話し発話が多い傾向があります。女の子がまねやごっこ遊びが好きだからという理由にもなります。また、女の子はほかの子と1対1で過ごすのが好きなことが多く、男の子は大きなグループのメンバーになりたいと考える子が多いといわれています。
男の子は女の子より筋肉量が多い状態で生まれます。一般的に、男の子は女の子よりも肉体的に活発です。男の子は、ブロックで遊んだり、おもちゃのスイッチを操作したりという機械的で空間的スキルを利用する遊びも得意で、楽しんで行う傾向があります。
だからといって、赤ちゃんが生まれてすぐ、典型的な性別の特徴に固定したいわけではありません。赤ちゃんのおもちゃ箱に、性別以外の(そして反対の性別の)おもちゃを入れておくのはとても良いアイデアです。女の子に運動することを勧めるために、お手本を見せたり、新しいことをしようとするときに応援したりすることができます。男の子にほかの子の世話をすることを学んでもらうために、赤ちゃんや動物のぬいぐるみを渡して世話をしてもらったりすることもできます。
でも、あなたの赤ちゃんは、世界にひとりきりです。どんな子が生まれてくるのか、楽しみに待ちましょう。