記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/9/15 記事改定日: 2018/12/20
記事改定回数:2回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
ふいに締めつけられるような胸の痛みがくることはありませんか? もしかしたら、それは狭心症かもしれません。
狭心症は心筋梗塞につながる可能性もあるため、進行させないための予防対策が重要です。この記事を読んで正しい予防方法を理解しましょう。
狭心症は冠動脈が狭くなることで、心臓が血液不足、酸素不足に陥ることで起こります。
このように細い血管が狭くなる原因は、糖尿病や高脂血症、高血圧などに引き続いて起こる動脈硬化が原因の大半を占めるといわれています。
すぐに治まることも多いため、多少の不安は感じても病院にいく必要はないだろうと軽く考える人もいますが、放置すると心筋梗塞など命に関わるような疾患につながることもあるため十分な注意が必要です。
狭心症の症状としては、胸の痛みの他に「息切れ」と「動悸」があり、これらが狭心症の3大症状となります。
痛みはピンポイントでここというものではなく、胸全体に締め付けられるような、圧迫されるような痛みがあり、それは徐々に強くなっていくという特徴があります。
なお、冠動脈がさらに狭くなって完全にふさがり、血液が流れない状態になって起こるのが心筋梗塞です。発作が15分以上続くと、心筋梗塞の疑いがあります。
動脈硬化を防ぐために以下の習慣を見直しましょう。
狭心症は、糖尿病や高血圧、高脂血症が原因になるため、食事に内容や摂り方にも気をつける必要があります。以下ことを特に注意して食生活を見直しましょう。
狭心症や心筋梗塞の予防には、定期的な心電図検査をおすすめします。35歳以上になったら、年に1、2回は健康診断や人間ドックを受けるようにしましょう。
狭心症や心筋梗塞には自覚症状が出ない場合があるため、健康診断はとても大事です。
狭心症の代表的な検査としては、ダブルマスター法やエルゴメーター法、トレッドミル検査などの「運動負荷心電図検査」があります。
心臓カテーテル検査が行なわれる場合もあります。これは狭心症や心筋梗塞の疑いが強いときに行なわれます。
狭心症の予防効果があるとされるサプリメントは多く販売されて、これらには悪玉コレステロールを下げる働きがあるDHAを始め、多くのビタミンやミネラルなどが含まれています。ただし、これらのサプリメントは狭心症そのものを予防するものではなく、冠動脈の動脈硬化を予防する効果が期待されるものです。
サプリメントには一定の効果が期待できるものもありますが、中には効果が実証されていないものもあります。サプリメントを飲んでいるので狭心症を予防できると安心するのは禁物です。サプリメントはあくまで、予防の補助をするに過ぎず、何よりも大切な予防策は食生活の見直しであることを覚えておきましょう。
狭心症は、発症原因が改善されない限りは再発を繰り返しやすい病気です。
再発を予防するには、食事や運動習慣に注意し、休養や睡眠をしっかりとるようにしましょう。また、喫煙者の場合は禁煙することが大切です。
自分の力だけで禁煙できない場合は、禁煙外来などの力を借りるのもよいでしょう。
狭心症による胸痛発作は突然発症し、悪化すると心筋梗塞を引き起こすことがあります。発作が再発した時の対処法として、狭心症の既往がある人は血管を広げる作用のある薬を持ち歩くと安心です。
日頃から自分の体重や体脂肪、血圧などを計っておき、通常時の数値を知っておきましょう。もし数値に異常が見られる場合は、自覚症状が出ない場合でも、何かしらの異常が起こっている可能性があるので、早めに検査に行くようにしてください。
また、生活習慣の改善を含め、知らぬ間に心筋梗塞になっていたということがないよう、積極的に予防に努めましょう。
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