記事監修医師
前田 裕斗 先生
2018/6/26 記事改定日: 2019/8/1
記事改定回数:2回
記事監修医師
前田 裕斗 先生
妊娠初期にプールや温泉に入ると、お腹の赤ちゃんや母体にどのような影響があるのでしょうか。この記事では、妊娠初期にプールに入っても問題ないかについて解説します。
妊娠初期は、赤ちゃんもお母さんも体調が不安定な時期です。妊娠前の感覚で「このくらいなら大丈夫」と思っていても、少し無理するだけで急な出血や腹痛、流産の兆候が出てしまうことも少なくありません。
このため、一般的にはプールでの遊泳は妊娠16週以降の安定期に入るまで控えましょう。ただし、妊婦さんがいつからプールに入ってもいいかどうかの判断は、医師の考え方や妊婦さんの体調・体質によっても変わります。自分の体調を医師に伝えて、相談したうえで判断するようにしてください。
温泉であれば、入浴すること自体には問題がないといわれています。ただし、前述のとおり妊娠初期はまだお母さんと赤ちゃんの健康状態が安定しておらず、ちょっとしたきっかけで体調を壊してしまうリスクも高いです。
したがって、温泉に入るために長距離・長時間の移動をすることは望ましくありません。近所に温泉があるなら、医師に相談下上で利用しても問題ありませんが、旅行など、わざわざ遠出してまで温泉に入ることは控えましょう。
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教育やスポーツ関係の仕事をしている女性の場合、仕事の関係上、妊娠していてもプールに入らなければならないこともあるかもしれません。
そもそも、妊娠初期にプールを控えるべきとされる理由は、妊娠中の遊泳による疲れや、急激な体調変化を懸念してのことです。「絶対に妊婦はプールに入ってはいけない」ということではないため、体調や設備面に問題がなければ、妊婦が仕事でプールに入っても大丈夫です。
ただ、前述したように妊娠中の体調は変わりやすく疲れやすいため、妊娠前に比べて水中でできる動きや仕事なども制限されてきます。プール内での仕事内容や頻度などは、プールの気温・水温・設備や医師常駐の有無、その日の体調などによっても変わりますので、必ず医師に相談して判断を仰いでください。
お仕事の関係でどうしてもプールに入る必要があるなど、事情があってどうしてもプールに入りたい場合は、主治医に状況を説明して、プールに入ってもいいかどうか、入ってもいい場合、どのくらい動き回ってもよいかなどの指示を仰ぎましょう。