オスグッドはテーピングで完治する?効果的な巻き方は?

2018/9/1 記事改定日: 2019/9/20
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

オスグッドをテーピングで完治させることはできるのでしょうか?また、効果的な巻き方はあるのでしょうか?オスグッドに対するテーピングの効果について解説していきます。

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オスグッドでテーピングすると、どんな効果がある?

オスグッド病(以降オスグッド)の痛みは、筋肉が硬くなったり動きが悪くなることでも引き起こされることがあります。このとき、キネシオタイプのテーピングで筋肉の動きを補助し、筋肉の機能を改善すると、痛みが緩和することがあります。

もしテーピングをはずして痛みが再発するようであれば、運動時や長時間歩くときはテーピングをした方がよいでしょう。

オスグッドの痛みを和らげるテーピングの巻き方は?

オスグッドのテーピング方法を、軽度・中度・重度に分けて紹介していきます。

軽度

  1. 膝のお皿の上10cm、下5cmにそれぞれテーピングを一周巻く
  2. ①で巻いた上から下までの間の長さほどのテープを用意して、テープの片方が5cmほど長くなるように半分に切る。その後、①で巻いたお皿の下のテープから、お皿を囲むようにテープを貼る
  3. ①で巻いたお皿の上のテープから、②を同じように行う
  4. 最後に①と同じテーピングをもう一度上から行う
  5. 完成

中度

中度では軽度より少し太い(7.5cm)キネシオタイプのテープを使用します。①から③までは、軽度と同じ手順でテーピングを行います。

  1. ①で巻いたお皿の上のテーピングからお皿の下のテーピングまでの間を、キネシオテープを少し引っ張りながら貼る
  2. 最後に①と同じテーピングをもう一度上から行う
  3. 完成

重度

こちらも、③までは軽度と同様のテーピングを行います。

  1. 膝の内側と外側の中央に、①で巻いたお皿の上のテーピングからお皿の下のテーピングまでの間を、それぞれ少し引っ張りながら貼る
  2. ホワイトテープ(2.5cm)を使って、膝のお皿の上下を膝裏から貼る
  3. ①で巻いたお皿の上のテーピングからお皿の下のテーピングまでの間の中央に、キネシオテープを少し引っ張りながら貼る
  4. 最後に①と同じテーピングをもう一度上から行う
  5. 完成

テーピングをすれば、オスグッドは完治する?

テーピングはあくまで痛みを緩和する効果しかありません。

太ももの前の筋肉が硬くなると、膝下に位置している骨を引っ張るようになり、その引っ張る力に抵抗できなくなった骨がボコッと出てくるようになってしまいます。特に成長過程にある子供の骨はまだ柔らかいので変形しやすいため、ボコッと出てきやすいです。そのため、オスグッドの痛みを根本的に解決するためには、太ももの前の筋肉の緊張を軽減することが重要です。

筋肉の緊張をとるにはストレッチが有効ではありますが、痛みがあるうちは休憩をきちんととることも大切です。練習しすぎたり、休憩をとらずに運動し続けたりすると筋肉の回復が遅れてしまいます。また、痛みをかばいながら運動を続けてしまうと、フォームの崩れから復帰後のパフォーマンス低下に繋がる恐れもあります。痛みがあるうちは運動を休み、痛みが治まった後も適度に休憩をとるようにしましょう。

おわりに:太もも前面の筋肉の引っ張りをなくすことが大切です

  • キネシオタイプのテーピングをすると、筋肉の動きがよくなり、痛みが緩和されることがある
  • ただし、テーピングでオスグッドが完治するわけではないため、医療機関で適切な治療や指導を受けることは必要
  • 運動をするときは適度に休憩をとりながら行う

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