記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/9/13
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
自律神経は体温を調節する働きもあるので、自律神経が乱れると微熱が出ることがあります。
この記事では、自律神経の不調から起こる体調の変化について説明しています。
自律神経の不調を改善するためのちょっとした工夫も紹介しているので、試してみてください。
自律神経には、体温を保つ、食物を消化する、心拍の速度などをコントロールする働きがあります。
そのため、自律神経の機能に異常が起こると体温が調節できなくなり微熱が出ることがあります。
自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、お互いにバランスをとりながら機能しています。
心や身体にストレスが溜まるとこのバランスが乱れ、さまざまな症状が引き起こされるようになるのです。
このような状態を、自律神経失調症と言います。
自律神経失調症の症状には以下のようなものがあります。思い当たる症状がある場合は、一度病院で診てもらいましょう。自律神経失調症と診断する前には、様々な病気(感染症など)を除外する必要があります。
自己判断で間違ったセルフケアをしないよう、くれぐれも気をつけてください。
自律神経失調症の原因はストレスと考えられがちですが、発症には複数の要因が絡みあっていることも少なくありません。そのため、原因の特定は非常に難しいといわれています。
主な原因には以下のものが挙げられますので、気になるものがあるなら、ひとつずつ改善していきましょう。
生活リズムを崩す原因となる、不規則な生活です。夜更かしや夜勤などでの夜型生活などは特に気をつけた方が良いでしょう。子供のころから不規則な生活習慣を送っている場合は、さらに自律神経失調症を引き起こしやすいといわれています。
職場や学校での人間関係などの社会的ストレス、精神的ストレス、環境の変化などのストレスが溜まると、自律神経失調症を引き起こしやすくなります。
子供の頃から嘔吐や下痢をしやすい、環境が変化すると眠れなくなるなど、体質的に自律神経が過敏な人もいます。思春期や更年期、身体が弱っているときは自律神経のバランスが乱れやすくなるので注意が必要です。
断ることが苦手、感情の処理が苦手、気持ちの切り替えが上手くできない、人の評価を気にしすぎる、人と信頼関係を結ぶことが苦手、依存心が強い、ストレスに対する抵抗力が弱い、などの傾向が見られる人は自律神経失調症になりやすいといわれています。
上記で説明したように、環境の変化はストレスになります。環境の変化には、転勤や部署移動などの仕事の環境の変化やもあれば、季節の変わり目や気温や気圧などの天候の変化などがあります。
女性の場合、閉経に向けて女性ホルモンの分泌量が変化します。この時期を更年期と呼びますが、この変化が自律神経に影響を及ぼします。また、症状の出方は女性ほどはっきり出ないことが多いですが、男性にも更年期があるので、同じように自律神経失調症の症状が出ることがあります。
微熱が出たときには、以下のことを試してみましょう。
そして、ストレスが溜まると心だけでなく体にも力が入ります。硬くなった筋肉をリフレッシュするだけで、気持ちの緊張がほぐれることがあります。
次に紹介する方法は場所を選ばずできる対処法です。職場や学校、緊張状態が続いたときなどに試してみてください。
力を抜く際は、一気にだらーっとさせることがポイントです。
お好みで音楽を流したり、アロマテラピー焚くとさらにリラックスできますよ。
自律神経の働きを正常化するには、栄養補給も重要です。
ただし、いつまでも微熱などの体調不良が続く場合は重大な病気が潜んでいる可能性があります。自己判断せず、早めに病院で診てもらいましょう。
自律神経には、体温を正常に保つ働きもあるため、自律神経のバランスが乱れると微熱が起こることもあります。自律神経の働きを正常に保つためには日頃から、ストレスの解消、心身のリラックスなどを行うことが大切です。また、原因不明の体調不良が続く場合は自己判断せずに医療機関で診てもらいましょう。
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