記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/10/27
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
腰痛の原因にはさまざまなものがありますが、実は「冷え」が原因で腰痛が起こる場合もあります。以降では冷えが腰痛を引き起こすメカニズムや、有効な対策について解説していきます。
腰痛の原因としては、急に腰をひねったこと、重いものを持ち上げようとしたこと、加齢、または椎間板ヘルニアなどの疾患がよく知られていますが、実は冷えが原因で腰痛が起こることもあります。
この冷えによる腰痛は、腰周りの血行不良によって発生します。腰部分の冷えによって血行が悪くなると保温機能が低下し、乳酸などの疲労物質が筋肉に溜まることで、だるさや痛みなどを引き起こすようになるのです。
事実、寒い時期になると腰痛を訴える人は増える傾向にあります。「お風呂に入ると腰の痛みが楽になる」という方は、冷えが原因で腰痛が起こっている可能性があるので、以降で紹介する対処法を実践してみてください。
では、冷えが原因の腰痛を改善するには、どんな方法が有効なのでしょうか。おすすめの対策を紹介していきます。
腰周辺を温めるのに、はらまきはおすすめのアイテムです。現在は衣服のシルエットに響かない薄手タイプのはらまきも販売されており、実際着用したことによって腰痛が軽減されたという方も少なくありません。
はらまきをわざわざ買うのはちょっと…という方は、カイロの使用もおすすめです。ただし、低温やけどには注意してください。
ストレッチによって腰周りの筋肉をほぐし、血行を促進しましょう。
カツオやイワシ、鶏肉、ニラ、ショウガ、ニンニク、カボチャなどは、体を温める作用があるとされる食べ物です。味噌仕立てで調理するとさらに温め効果がアップするので、これらの食材をつかっておかずをつくってみてください。
湯船につかると血流が促進されるので、蓄積された疲労物質を流す効果が期待できます。38~40℃くらいのぬるめのお湯にゆっくりつかるのがおすすめです。
女性は男性より筋肉量が少ないぶん、血流が悪くなりがちなので、冷えると腰痛がより悪化しやすい傾向にあります。筋肉量は加齢とともに徐々に減少していくので、筋トレや有酸素運動などで体を温める習慣をコツコツ続けていくことも大切です。
毎年寒い時期になると腰痛がひどくなったり、お風呂に入ると腰の痛みが楽になったりする方は、冷えのせいで腰痛が起きているのかもしれません。ご紹介した対策を実践して、腰周りが冷えないようなケアを続けていきましょう。
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