記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/10/31
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
いまTwitterを中心に話題の、「HSP」をご存知ですか?「Highly Sensitive Person」の略語で、訳すと「とても敏感な人」という意味になります。今回はこのHSPの人の特徴について、詳しくご紹介していきます。
HSP(Highly Sensitive Person)とは、とても敏感な人、非常に繊細で感受性が豊かな人のことです。HSPはアメリカの心理学者・エレイン=アーロン博士が名づけた「特性」を指す言葉で、病気というわけではありません。もともと生まれもった気質であり、全人口の15~20%はHSPと推定されています。
HSPの人はEQ(心の知能指数。自分や他人の感情を認識・理解し、自身の行動や他人との関係構築に意識的に役立てる能力)が特別高いというわけではありません。しかし普通の人よりも感受性が豊かなために、表情や声の微妙なトーンなどから心の動きを敏感に察知できるのではと考えられています。
HSPの人の多くは、下記のような特徴をもつ傾向にあります。
予期しないことが起こると、自分の殻に閉じこもり、あらゆる角度からその物事について考えます。考えが十分にまとまるまでは、行動することはありません。そのため決断が遅くなりがちです。
自分の下した結論が悪い結果を招いてしまった場合、必要以上に重く受け止めてしまいます。そのトラウマから、さらに決断が遅くなってしまうこともあります。
自分の身に起きたハプニングだけでなく、突然の大きな音や光、他人が注意されている場面を見ただけでも、心が動揺してしまいます。同時にたくさんの仕事を頼まれたときも同様です。そのため、オフィスワークでストレスを感じやすくなります。
ほかの人は気づかないような細かいところ、ちょっとした変化にも敏感に気づきます。
一日中アンテナを張っているような状態なので、ベッドの中など自分だけの空間に閉じこもることで、ようやく心を安らげることができます。
我慢して自分の気持ちを抑える必要のない場面では、タガが外れたように感情的に行動してしまい、うまく感情をコントロールできなくなってしまいます。
感情の起伏が激しいため、批判されると感情を抑えられず、過敏に反応してしまうことがあります。
人の気持ちを敏感に感知するので、他人には非常に誠実に接します。
5人に1人はいるといわれるHSP。非常に感受性が豊かなため、生きづらさを感じることも多いとされます。HSPについては徐々に国内でも認知が高まっており、専門のカウンセラーも存在するので、悩みの大きい方は一度相談されてみてもいいかもしれません。
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