記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2019/1/3
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
血液から糖廃物を濾しとり、余計な水分と一緒に尿をつくる腎臓は、人間が健康に生きていくために必要な臓器です。
今回は腎臓に起こる病気のうち「腎結石(じんけっせき)」について、症状や原因、予防法まで、まとめて解説していきます。
腎結石は腎臓結石とも呼ばれ、腎臓のなかにカルシウム、またはシュウ酸カルシウムが結晶化した石ができてしまう病気のことです。
尿が体外に排出されるまでに通る経路に起こる尿路結石の一種であり、石が腎臓にできたときは腎結石ですが、他の部位にできた場合には以下のように名前が変わります。
腎臓内の結石は、時間とともに結晶が集まり少しずつ大きくなっていきます。
通常、結石が腎臓内でじっとしている間は特に自覚症状はありませんが、何かのきっかけで石が腎臓から尿管に落ちてくると、以下のような症状を引き起こします。
腎臓に結石ができてしまう原因としては、以下のような要因が複数重なって起こると考えられています。
伝統的な和食に比べ肉類や油脂を多く摂り、動物性脂肪や動物性たんぱく質、塩分、糖分の摂取量が増えやすい欧米型の食生活は、腎臓結石を引き起こしやすいとされています。
外食やコンビニ食、インスタント食品中心の食事や、利尿作用の強いコーヒー、紅茶、緑茶ばかり飲む食生活は、腎結石を含む尿路結石の一因となり得るのです。
日々の移動や忙しさ、またはめんどくさいなどの理由から尿意があるのにトイレに行かないことも、尿路での結石につながります。
腎結石を含む尿路結石には男性の方がかかりやすく、女性は発症しにくい特徴があります。
特に男性の場合は30~50代に発症しやすく、一方で女性の場合は閉経した後、50~70代になってから発症するケースが多いといわれています。
また冬よりも多量の汗をかくために、尿が濃くなりやすい夏場の方が、より結石が起こりやすくなるとも報告されています。
腎結石の発症には日々の生活や食事の質、職業や仕事の進め方、またストレスの有無や程度など、さまざまな要因で引き起こされる病気なのです。
腎臓結石を予防するには、大きな要因である食事と生活の習慣を改めるのが効果的です。
以下に、腎臓結石をはじめ尿路結石を予防するための生活・食事習慣のポイントをまとめました。
日々の食事の内容と習慣を少し工夫するだけで、腎臓結石・尿路結石は予防できますので、苦にならない範囲で対策していきましょう。
腎臓のなかにカルシウム、またはシュウ酸カルシウムが結晶化して石ができてしまう腎結石・腎臓結石は、尿路結石という病気の一種です。さまざまな要因が重なりあうことで発症し、腎臓から尿管へ結石が動くと、わき腹や背中・腰の差し込むような痛みや排尿障害、血尿などの症状を引き起こします。ただし腎臓結石は、日ごろの食事と生活習慣を改めればある程度予防できますので、この記事を参考に予防法を実践してください。
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