エフェドリンとは

2017/9/14 記事改定日: 2019/9/2
記事改定回数:2回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

エフェドリンは、薬草であるマオウ(麻黄)の4つの有効成分のひとつです。燃料として利用可能な脂肪の量を増加させること、そして熱の消費を増加させることによって、脂肪の損失を誘発する作用があります。このことは、ヒトにおいて最大5%の代謝速度を増加させることに関与しています。場合によっては重大な副作用を引き起こすことも指摘されており、その合法性は国によって異なります。

概要

エフェドリンはアルカロイドのひとつで、刺激性のある働きによって、ダイエットや覚醒作用を得る目的で使われています。ただし、刺激性が非常に強いため、使用に際しては厳重な注意が必要です。誤って使うと、心臓発作や脳卒中など、健康への重大な悪影響が及ぶ可能性があることが明らかになっています。

また、エフェドリンアルカロイドのサプリメントは、現在アメリカでは禁止されていることも注意が必要です。エフェドリンまたは麻黄(エフェドリンが成分として含まれている漢方薬)を含む製品を使うかどうかは、医師と話し合った上で決める必要があります。

エフェドリンは筋肉に作用して、代謝を増加させます。また、筋肉の分解を防ぐ作用もあります。エフェドリンはカフェインとの相乗作用が非常に強く、ダイエットのためにECAスタック(E:エフェドリン、C:カフェイン、A:アスピリン)などのように組み合わせて利用されることがあります。

エフェドリンの副作用として、血圧の上昇や動悸、吐き気などがあります。こうした副作用が出た場合、エフェドリンの使用をやめると落ち着きます。

エフェドリンに関しては多くの研究成果があり、短期から中期(6カ月以下)の体重減少や運動パフォーマンス改善のためには、訓練された人にとっては、かなりエビデンスレベルの高い化合物です。ただし、長期にわたる体重減少や、特に訓練していない人にも効果があるかどうかはほとんど研究されておらず、否定的な結果になることも多いです。

運動と食事習慣に変化を加えなくても、エフェドリンを使うことで体重減少が期待できますが、エフェドリンと食事と運動を併用すると、副作用を最小限に抑えて効果を最大限に引き出します。

基礎知識

混同注意

エフェドロン、エピネフリン

注意事項

エフェドリンは刺激が強いです。

接種方法

ECAスタックでは、エフェドリンは1日3回、20~24mgで投与されます。

ヒトの研究では、1日3回20~50mgの用量で、エフェドリンを脂肪代謝で分離することに成功しました。より高い範囲(150mg)は、一部の人にとって刺激が強く、頭痛や軽度の手の震えを誘発する可能性があります。

エフェドリンの成分は、カフェインのようなキサンチン化合物です。エフェドリンとカフェインの組み合わせは、相乗効果が高いことがたびたび示されています。

よくある質問

エフェドリンはサイクルする必要がありますか?

驚くべきことに、エフェドリンは、脂肪燃焼の面でサイクルを必要としません。しかし、ECAスタックを使用する場合は、カフェインをサイクルする必要があります。

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