ハウスダストアレルギーの対策と治療法

2022/10/6

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

アレルギーは、家の中のハウスダストによって引き起こされることもあります。今回の記事では、そんなハウスダストによるアレルギーの症状や対策、治療法についてお伝えします。

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ハウスダストアレルギーとは

人やペットの毛・フケ、ダニのフン・死骸カビ花粉など、室内のほこりの中でも肉眼で確認できない程の細かいゴミをハウスダストと呼びます。これらのハウスダストが体内に侵入した際、排除しようとして起こる免疫反応が「ハウスダストアレルギー」で、下記のような症状を引き起こします。

アレルギー性鼻炎
鼻粘膜に炎症が起き、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状が現れます。花粉による季節性の鼻炎とは異なり、年間を通して症状が起こります。
アレルギー性結膜炎
ハウスダストが目に入ることで、充血やかゆみが起こります。重症化すると結膜がむくみ、白目がブヨブヨに腫れて見えることもあります。
アトピー性皮膚炎
頭や顔、耳、関節などの皮膚が赤く腫れたり、乾燥して硬くなり、かゆみや痛みを伴います。
気管支喘息
激しい咳や息苦しさ、ねばねばした痰などの症状が現れる病気です。1〜2歳の子供に発症しやすく、多くは成人するまでに治りますが、再発するケースもあります。

ハウスダストアレルギーの対策

ハウスダストアレルギーを予防・改善するには、日常生活で以下のような対策を行うことが大切です。

掃除

ほこりや毛などは、寝室、家具と壁の間や床との隙間、納戸に溜まりやすいです。これらの場所にあるほこりをこまめに掃除して、ハウスダストが溜まらないように注意しましょう。洗濯できない布団やマットレスの掃除も大切です。

洗濯

枕や布団などの寝具や足拭きマットは、ハウスダストの一種・ダニ繁殖の温床なのでこまめに洗濯してください。

温度・湿度管理

ダニは高温多湿な環境を好みます。室温は20~25℃、湿度は50%以下に保つことを意識しましょう。湿度の高くなりやすい部屋は、毎日窓を開けて換気しましょう。また、ふとんを日干ししてダニを死滅させたり、乾燥機にかけたりするのも効果的です。

ペットのダニ対策

犬や猫などのペットを飼っている場合は、毛や身体につくダニの対策が重要です。定期的にシャワーやシャンプーで身体を洗って、清潔に保ちましょう。

病院でのハウスダストアレルギーの治療

ハウスダストによるアレルギーが疑われる場合や、ハウスダスト対策をしても症状がなかなか緩和しない場合は、アレルギー外来などを受診して検査をすることが勧められます。ハウスダストアレルギーに対しては、以下のような治療が行われます。

薬物療法
抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬などのアレルギー反応を抑える薬が投与されます。重症なアレルギー症状がある場合には、ステロイドの吸入薬が使用されることもあり、鼻づまりや目のかゆみがひどい場合には、抗アレルギー効果のある点鼻薬や目薬が併用されることもあります。
レーザー治療
薬物療法で鼻炎が緩和しない場合は、鼻の粘膜にレーザーを当てて炎症を抑えるレーザー治療が行われます。
アレルゲン免疫療法
アレルゲンを舌下投与して体を慣らし、徐々にアレルギー反応の緩和を目指す治療法です。アナフィラキシーなどの重篤なアレルギー反応を引き起こすこともあるので、急変時の対応も可能な医療機関で行う必要があります。

おわりに:日々のアレルギー対策の積み重ねが大切

ハウスダストアレルギーの対策としては、日々の掃除で原因となるアレルギー物質を取り除くことが重要です。ロボット掃除機なども役立ちます。市販薬を使用するのも一つの手ですが、かゆみや鼻水が治まらず、日常生活に支障をきたすのであれば、最寄りのアレルギー外来で診察を受けましょう。

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