記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士 呼吸器内科専門医
山本 康博 先生
アレルギーは、家の中のハウスダストによって引き起こされることもあります。今回の記事では、そんなハウスダストによるアレルギーの症状や対策、治療法についてお伝えします。
人やペットの毛・フケ、ダニのフン・死骸、カビ、花粉など、室内のほこりの中でも肉眼で確認できない程の細かいゴミをハウスダストと呼びます。これらのハウスダストが体内に侵入した際、排除しようとして起こる免疫反応が「ハウスダストアレルギー」で、下記のような症状を引き起こします。
ハウスダストアレルギーを予防・改善するには、日常生活で以下のような対策を行うことが大切です。
ほこりや毛などは、寝室、家具と壁の間や床との隙間、納戸に溜まりやすいです。これらの場所にあるほこりをこまめに掃除して、ハウスダストが溜まらないように注意しましょう。洗濯できない布団やマットレスの掃除も大切です。
枕や布団などの寝具や足拭きマットは、ハウスダストの一種・ダニ繁殖の温床なのでこまめに洗濯してください。
ダニは高温多湿な環境を好みます。室温は20~25℃、湿度は50%以下に保つことを意識しましょう。湿度の高くなりやすい部屋は、毎日窓を開けて換気しましょう。また、ふとんを日干ししてダニを死滅させたり、乾燥機にかけたりするのも効果的です。
犬や猫などのペットを飼っている場合は、毛や身体につくダニの対策が重要です。定期的にシャワーやシャンプーで身体を洗って、清潔に保ちましょう。
ハウスダストによるアレルギーが疑われる場合や、ハウスダスト対策をしても症状がなかなか緩和しない場合は、アレルギー外来などを受診して検査をすることが勧められます。ハウスダストアレルギーに対しては、以下のような治療が行われます。
ハウスダストアレルギーの対策としては、日々の掃除で原因となるアレルギー物質を取り除くことが重要です。ロボット掃除機なども役立ちます。市販薬を使用するのも一つの手ですが、かゆみや鼻水が治まらず、日常生活に支障をきたすのであれば、最寄りのアレルギー外来で診察を受けましょう。