ハウスダストでアレルギー!?喉や目、鼻の症状を改善する対策とは?

2018/3/12 記事改定日: 2018/7/13
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

アレルギー症状は、家の中のハウスダストによって引き起こされることもあります。今回の記事では、そんなハウスダストによるアレルギーについて、具体的な病気や対策などをご紹介します。

ハウスダストアレルギーとは何のこと?

ハウスダストは、家の中に溜まるほこりのことです。肉眼で確認できない程の細かいほこりをハウスダストと言います。具体的には、衣類の繊維くず、人やペットの毛やフケ、虫やダニのフンや死骸、カビや細菌、花粉など様々なものが入り混じっています。

ハウスダストの粒子は細かく、わずかの刺激や風で舞い上がり、空気と一緒に私たちの肺に入ります。ハウスダストは、体内に入りアレルギーや気管支喘息、鼻炎、皮膚炎、結膜炎の原因ともなります。特にハウスダストアレルギーは、体内に侵入した外敵から身を守るための免疫反応です。また、大人よりも子供の方が発症しやすいため、注意が必要です。

ハウスダストが潜んでいる場所

ハウスダストは湿気が多く、ホコリなどのごみ、人の皮脂・フケなどが溜まりやすい場所に多く潜んでいます。家の中でハウスダストが多い場所は次のようなものが挙げられます。

  • 家具と壁の間や床との隙間
  • 部屋の隅
  • 浴室
  • 枕や布団などの寝具
  • 下駄箱
  • 納戸

このような場所を普段掃除していない人は、こまめにホコリを取ったり、換気をするなどハウスダストが溜まらないように注意しましょう。

ハウスダストアレルギーの症状とは

ハウスダストによって引き起こされる具体的な病気としては、「アレルギー性鼻炎」「アレルギー性結膜炎」「アトピー性皮膚炎」「気管支喘息」が挙げられます。

アレルギー性鼻炎は、アレルギー反応により鼻粘膜に炎症を起こすものです。くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状が現れます。花粉が原因であれば時期で変化はありますが、ハウスダストが原因の場合には年間を通して症状が起こります。

アレルギー性結膜炎では、ハウスダストが目に入ることで充血やかゆみが起こります。結膜がむくみ、白目がブヨブヨになることもあります。

アトピー性皮膚炎は、頭や顔、耳、関節などの皮膚が赤く腫れたり、乾燥して硬くなり、かゆみや痛みを伴います。原因物質は多岐に渡り、ハウスダストもその一つです。

気管支喘息は、息苦しさや激しい咳き込み、ねばねばした痰などの症状が現れる病気です。1〜2歳の時に発症しやすく、多くの場合は成人するまでに治りますが、成人してから再発する可能性もあります。

ハウスダストアレルギーを予防・改善したい!どんな対策がある?

日常生活で取り入れやすい、ハウスダストアレルギーの予防や対策をいくつか紹介します。

掃除・洗濯

まず、こまめな掃除と洗濯です。寝室は特に念入りに掃除しましょう。足拭きマットやシーツ、タオルはカビ、ダニ繁殖の温床なのでこまめに洗濯してください。

温度・湿度管理

ダニは高温多湿を好みます。室温は20~25度、湿度は50%以下に保つことを意識しましょう。湿度の高くなりやすい部屋は、定期的に窓を開けて換気しましょう。また、ふとんを日干ししてダニを死滅させたり、乾燥機にかけるのも効果的です。

ペット対策

ペットを飼っている場合は、ペットの毛や身体につくダニの対策が重要です。定期的なシャワー、シャンプーでペットの身体を清潔に保ちましょう。

花粉対策

外出から帰宅した後は、家に入る前に服や髪についた花粉を落としましょう。手洗い、うがいも効果的です。洗濯物も部屋干しすることが大切です。

発症後の対策

なお、ハウスダストによってアレルギー性鼻炎を発症してしまった場合は、原因となるアレルギー物質を取り除くこまめな掃除が、またアトピー性皮膚炎では、保湿などのスキンケアが有効です。そのほかのアレルギー症状が出た場合は、市販の内服薬や点眼薬を使用するのも一つの手ですが、かゆみや鼻づまりがなかなか治まらず日常生活に支障をきたすのであれば、耳鼻科や眼科、皮膚科、アレルギー科で診察を受けましょう。

病院でのハウスダストアレルギーの治療

ハウスダストによるアレルギーは花粉症のように一時的な発症ではなく、一年を通して様々な症状が現れる可能性があります。このため、ハウスダストアレルギーのある人は、適切な治療を継続する必要があります。

主に行われるのは薬物療法であり、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬のようにアレルギー反応を抑える薬が投与されます。重症なアレルギー症状がある場合には、ステロイドの吸入薬が使用されることもあり、鼻づまりや目のかゆみなどがひどい場合には抗アレルギー効果のある点鼻薬や目薬が併用されることもあります。

また、鼻炎に対しては薬物療法で効果が見られないケースでは、鼻の粘膜にレーザーを当てて炎症を抑えるレーザー治療が行われることも少なくありません。

その他にも、アレルゲンを舌下投与して体を慣らし、徐々にアレルギー反応の緩和を目指すアレルゲン免疫療法が挙げられますが、アナフィラキシーなどの重篤なアレルギー反応を引き起こすこともあるので急変時の対応も可能な医療機関で行う必要があります。

おわりに:毎日の気長に対策を続けていくことが大切

ハウスダストの原因は多岐にわたります。「たかがハウスダスト…」と思って放置していると思わぬ病気に見舞われるかもしれません。日常生活でできる予防や対策を徹底して、病気の悪化を未然に防ぎましょう。

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