花粉症で肌荒れを起こしたら、メイクしないほうがいい?

2018/6/20

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

花粉症により肌が荒れてしまった場合は、メイクをしない方がいいのでしょうか?また、そもそも何故花粉症で肌が荒れるのでしょうか?花粉症に伴う肌荒れについて解説していきます。

花粉症で肌荒れが起こるの?

花粉症による症状として、肌荒れ・肌の赤み・かゆみなどが起こることがあります。
敏感肌の人を対象に行われた花粉に関する調査によると、春にかゆみを感じている人のうち、花粉症であると答えた人は41.5%で、半数以上の人が春先に起こる肌のかゆみの原因を自覚していないという結果が明らかになりました。

そのため、くしゃみや鼻水などの症状がなくても、春先に肌がかゆくなるという人は、花粉が原因となっている可能性があります。

敏感肌の人がなりやすい「花粉皮膚炎」とは?

花粉により起こる肌荒れは「花粉皮膚炎」と呼ばれており、主にスギ花粉の飛散量のピークの2~4月になる人が多いとされています。

花粉皮膚炎の症状

花粉皮膚炎は、目の周辺から頸部にかけて症状が起こる場合が多く、重症の場合は全身に症状が広がることがあります。

主な症状
肌の乾燥、赤み、チリチリとしたかゆみなどが、上まぶた、頬骨、顎、首などの肌の露出が多い部分に起こることが多いとされています。
発症の仕方
花粉皮膚炎の発症の仕方は2種類あり、皮膚に直接花粉が触れることで起こる場合と、目や鼻から花粉が侵入することで起こる場合があります。特に、顔などの服から露出している部分は、花粉が入り込みやすいため症状が悪化しやすいとされています。
帰宅時は手洗いやうがいと一緒に洗顔を行い、花粉を洗い流すことが大切です。また洗った後は肌のバリア機能を高めるために、保湿をしっかりと行いましょう。
敏感肌の人は特に注意
肌のバリア機能が弱いと、花粉などのアレルゲンが侵入しやすくなり、花粉皮膚炎が起こりやすくなります。特に乾燥肌の人は、肌の表面のきめの乱れや角層のめくれなどにより、外部からの刺激を受けやすい状態となっています。また、アトピー性皮膚炎の人の約30%は、花粉の飛沫時期に症状が悪化するとされているため、注意が必要です。
また敏感肌でない人でも、春先は乾燥の激しい冬を乗り超えたばかりで、肌がいつもより敏感になっていることが多いので、保湿などのケアを念入りに行う必要があります。

肌荒れになったらメイクしちゃだめ?

花粉皮膚炎のスキンケア

ピーリングやゴマージュなどは、肌のバリア機能を傷つけてしまうので控え、肌をこすったり頻繁に触ることも避けましょう。
また、花粉症の時期だけ低刺激の敏感肌用化粧品に変えるのもおすすめです。

メイクは薄づきタイプに変更

  • 肌への負担が少ない、ミネラルファンデーションやパウダーファンデーションを使用しましょう。
  • ブラシなどで強くこすらないように気をつけましょう。
  • 目の周辺の皮膚は薄いため、強い刺激を与えないようにしましょう。

洗顔・クレンジングは必要最低限に

帰宅時に花粉を洗い流すことは大切ですが、強くこすったり、洗顔料を頻繁に使用すると肌に負担をかけてしまいます。そのため、洗顔料・クレンジングの使用は1日1~2回までにしましょう。また、炎症や乾燥が強い場合は洗顔料は使わずに、ぬるま湯だけで洗うようにしましょう。

保湿をしっかり・こすらない

洗顔をした後は、肌のバリア機能を高めるために、化粧水やクリームなどでしっかりと保湿をしましょう
乳液やクリームは、なるべく延びの良いものを選びましょう。テクスチャーがかたいと、塗るときに肌を擦ってしまうため、肌に負担をかけてしまいます。また、皮がむけていたり、ヒリヒリする部分はやさしく塗布するようにしましょう。

花粉症の肌荒れ、予防するためにできることは?

マスク

マスクは隙間ができないように、顔の形にフィットするものを選びましょう。マスクの上部に入っているワイヤーを鼻筋に沿って折り曲げ、花粉の侵入を防ぎましょう。

眼鏡・サングラス

目からの花粉の侵入を防ぐために、外出する際には眼鏡やサングラスを着用するようにしましょう。通常の眼鏡でもある程度花粉を防げますが、目尻まで覆われてるタイプのものや、目の周囲のうるおいを保つ機能がある眼鏡なども販売されているので、自分の症状に合ったものを選んでみましょう。

スプレー

炎症や乾燥がひどくて、メイクをすることができない場合は、花粉などのアレルゲンなどをブロックするスプレーの使用をおすすめします。肌に噴きかけるだけで透明なバリアを張ることができるので、素肌への使用やメイクの仕上げなどに使ってみましょう。

おわりに:肌荒れを防ぐために肌のバリア機能を高めましょう

花粉皮膚炎は、皮膚に直接花粉が触れたり、目や鼻から花粉が侵入することで起こることがあります。肌のバリア機能が弱いと、花粉などのアレルゲンが侵入しやすくなるため、特に乾燥肌やアトピーの人は肌のケアをしっかりと行いましょう。また、肌荒れを予防するために、外出時はマスクや眼鏡の装着を欠かさないようにしましょう。

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