消化不良の市販薬選びのポイントと、薬が効かないときの対処法とは

2018/8/22 記事改定日: 2018/9/27
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

食べすぎや消化器官の機能低下などにより、胃や上腹部に痛みやむかつきなど不快な症状が現れる消化不良は、誰にでも起こり得る症状です。
今回は消化不良の治療について、市販薬を飲んで治したい場合の薬の選び方のポイントや、服薬とあわせて行うべき対処法などをまとめてご紹介します。

消化不良に効く市販薬とは?選ぶときのポイントはある?

消化不良を起こしているときは、食べすぎや胃の機能低下などが原因で食べ物をうまく消化できていないサインです。

このため、消化不良に効く市販薬を選びたいときは、消化を助ける「消化酵素が入った薬」または「健胃消化作用のある生薬配合の薬」のどちらかが良いでしょう。

胃腸で分泌される酵素と同じような働きがあり、消化を助ける成分を含む胃薬・胃腸薬の具体例としては、以下のような市販薬があります。

  • 佐藤製薬の「ハイウルソ®顆粒」
  • 第一三共ヘルスケアの「第一三共胃腸薬プラス®顆粒」

なお、上記に紹介した胃薬は消化不良に効果的な市販薬の一例であり、その薬が効くかは個人の体質や消化不良の症状・原因によっても変わってきます。

実際にドラッグストアや薬局で市販薬を購入するときは、薬剤師や登録販売者に消化不良の症状を伝えたうえで、一緒に選んでもらうのが良いでしょう。

おすすめの漢方薬は?

消化不良の症状に次のような漢方薬が効果的な場合があります。

平胃散
胃腸の機能が低下することが原因で食欲不振や嘔気などの症状があるタイプの消化不良に効果的です。
六君子湯・補中益気湯
胃腸の蠕動運動が低下して食べ物が停滞しやすいタイプの消化不良に効果的です。特に六君子湯は量が食べられないとき、補中益気湯は食欲不振を伴う時におすすめです。

しかし、これらの漢方薬は効果に個人差がありますので、服用しても症状が改善しない場合は漫然と服用を続けず、病院を受診して適切な検査や治療を受けることをおすすめします。

薬といっしょにできる対策はある?

薬は胃での食べ物の消化を助けてくれるため、一時的に消化不良の症状を緩和してくれますが、薬の服用だけでは根本的な解決にはなっていません。

消化不良は、胃が疲れていて本来の機能を発揮できなくなっている状態です。

ただ薬を飲んで症状を抑えるのではなく、胃を休ませ、機能を回復して根本原因を取り除けるよう、以下の対処もあわせて行いましょう。

  • 消化しにくく、胃に負担がかかる刺激が強い食べ物は避ける
  • 脂肪が多い食べ物、食物繊維が多い食べ物も消化しにくいため避ける
  • 鶏肉、白身魚、豆腐など消化の良いタンパク質を中心に摂る
  • 大豆製品やきのこ類など、さまざまな食品をバランスよく少しずつ食べる
  • 食事の時間を決めて、それ以外の時間には食べ物を口にしない
  • 食べ過ぎ、飲みすぎを避けるため、意識的に腹八分目で食事を終わらせる
  • 食事と食事の間で食べたものをきちんと消化できるよう、食事の時間・量に配慮する

病院にいくのは、どんなサインに気をつければいい?

市販薬を飲み、さらに日常的に胃に負担をかけないよう気を付けているにもかかわらず消化不良が長引くときは、何らかの病気が潜んでいる可能性があります。

目安として、対策をとっても1週間以上にわたり消化不良が治らない場合は、内科・消化器科・胃腸科の病院で診察を受けた方が良いでしょう。

以下に、消化不良が長引くときに考えられる病気の具体例は以下のようなものがあります。

病院へ行くべき危険なサインは?

消化不良は些細なことが原因で誰にでも起こりうる症状です。特に治療をしなくても、数日すれば自然とよくなることが多いですが、中には重篤な病気が隠されている可能性があります。次のような症状がある場合は、早めに病院を受診して検査を受けるようにしましょう。

  • 便が黒くなったり、赤くなったりする
  • 空腹時を中心に強い腹痛がある
  • 頑固な便秘がある
  • 急激に体重が落ちた
  • めまいや息切れ、倦怠感などの貧血症状がある
  • 頻回に嘔吐する
  • 眼球や皮膚が黄色くなってきた

おわりに:消化不良の市販薬選びは薬剤師に相談を!生活改善も忘れないで

消化不良には、消化を助ける消化酵素が入った市販薬の服用が効果的です。消化不良を市販薬で治療したいときは、症状を薬剤師や登録販売士に伝えて、一緒に選んでもらうのが良いでしょう。
ただし、消化不良は薬だけで治るものではないため、治療には食生活の改善が欠かせません。薬の服用と生活改善を続けても症状が良くならず、1週間以上長引くようなら、病院に行って医師の診断を受けてくださいね。

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