記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/9/18
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
「朝起きたら、ひどい肩凝りを感じるようになった」という場合、原因として考えられるのが「寝違え」です。今回は寝違えから肩凝りが起こるメカニズムや、その予防法について解説していきます。
寝違えとは、睡眠から目が覚めたときに、首の後ろや首から肩にかけて発生する痛みのことです。首が軽度の肉離れを起こしている状態で、多くの場合は睡眠中の姿勢が原因で起こると考えられています。
そもそも、人間の頭は首に対して中間の位置にくるのが望ましいのですが、横たわっている睡眠中はその位置がどうしてもずれてしまいます。しかし長時間にわたって首が不自然な方向に曲がり続けていると、首の一部の筋肉の血流が悪化して凝り固まったり、首周辺の筋肉が変に引き伸ばされたり、椎間関節に過剰な圧力がかかったりします。その状態で目が覚め、急に頭を動かすと、急性の炎症が発生して肩や首周辺に強い痛みが生じるようになるのです。
寝違えからくる肩凝りを予防・改善するには、以下のようなことを心がけましょう。
多くの場合、肩こりは長時間のデスクワークやPCの使用、眼精疲労などが原因ですが、そのほかの原因として寝違え以外に、神経痛や内臓疾患なども考えられます。特に、首から肩、腕や手指にしびれの症状がある場合は、頸椎周辺の神経に何らかの問題が起こっている可能性があるので、早めに整形外科を受診してください。
朝起きて急に肩の痛みやこりを感じるようになった場合は、寝違えのサインかもしれません。寝違えからくる肩凝りは寝具を変えたり、寝室の温度管理を改善したりすることで緩和することが多いので、お悩みの方はぜひ実践してみてください。それでも治らない場合は別の疾患が潜んでいる恐れがあるので、整形外科などを受診しましょう。
この記事の続きはこちら