子供のほうが低血糖になりやすい!?原因と予防法を解説!

2018/10/5

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

大人が発症するイメージの強い「低血糖」ですが、実は子供のほうがなりやすいことをご存知でしたか?以降では子供が低血糖を起こすメカニズムやその対策などをご紹介していきます。

子供は低血糖になりやすいの?

低血糖とは、血糖値が下がった状態のことをいい、症状は血糖値によって異なります。

実はこの低血糖、子供のほうが大人よりもなりやすいといわれています。その理由は胃が小さく、1回に食べられる量が少ない上に、肝臓もまだ小さいため十分なグリコーゲンを蓄えることができないこと、身体の小さな子供がジュースやお菓子などをたくさん食べて過剰に糖分を摂ってしまうことで血糖値が急激に上昇・下降してしまうからです。

また、子供は胃腸炎など消化器に関わる風邪をひきやすく、下痢や嘔吐を繰り返すことも低血糖のなりやすさに関連しているとされます。

低血糖状態になると、どんな症状が出てくる?

低血糖の症状は血糖値によって異なります。一般的には血糖値が70mg/dL以下になると、交感神経症状である冷や汗、不安感や精神的な不安定、手や指の震え、頻脈、顔面蒼白といった症状が出現します。
血糖値が50mg/dL程度になると、中枢神経症状である頭痛、集中力の低下、生あくび、目の霞みといった症状が見られます。
さらに血糖値が50mg/dL以下となると異常行動、けいれん、昏睡などが見られ、命にも危険を及ぼす可能性もでてきます。

また、低血糖は子供の将来にも影響を及ぼすと考えられています。低血糖を放置すると、脳がエネルギー不足に陥るため精神的な影響を及ぼすと考えられており、対人関係のトラブル、うつ、不登校といったことになる可能性も出てきます。

子供の低血糖、どうすれば予防できる?

子供の低血糖を予防するためには食生活を見直すことが必要になります。特に子供は遊びに夢中になると空腹のことも忘れてしまいます。また、眠気が来れば睡魔が勝ってしまい、眠ってしまいます。

しかし、このように食事の時間が長く開いてしまうと低血糖のリスクが上昇します。遊びに夢中であっても食事の時間をしっかりと確保し、食事を摂らせるようにしましょう。

また、食事の間隔が空きすぎないように朝食をしっかりと摂る習慣をつけ、おやつなど間食の時間もとるようにしましょう。特に胃が小さい子供は、大人と同じ3食の食事だけでは成長に必要な栄養を十分に摂取することはできないため、おやつの時間は重要です。しかし、おやつを大人のおやつと同様に考え、甘いお菓子やジュースなどを与えてしまうと血糖値を乱高下させてしまい低血糖を招く誘因となってしまいます。そのため、おやつの時間も1食と考え、おにぎりなど栄養のある食べ物を摂らせるようにしましょう。

さらに、空腹時に激しい運動をしてしまうと糖をますます消費し、低血糖を招いてしまいます。食事の間隔が空いているときなどには身体を目一杯使うような激しい遊びを控えるように心がけるのも、予防につながると考えられます。

おわりに:大人が意識して管理することで子供の低血糖予防を!

糖尿病の人がなるイメージのある低血糖。血糖値が極度に下がった状態のことをいいますが、実は子供の方が大人よりも低血糖になりやすいとされています。その理由としては内臓が小さいことにより十分な栄養補給及び栄養の貯蔵ができないこと、甘いお菓子やジュースを食べすぎてしまうことにあります。低血糖は精神的な不安定さをもたらすだけでなく、重篤な場合はけいれんなど命にかかわる可能性もあります。
おやつを含めた食生活の見直し、食べる時間を調整してあげることで低血糖を防ぐことができます。大人が意識して子供の食事を管理してあげましょう。

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