記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/10/8
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
食物繊維を多く含む食べ物を食べるとどんなメリットがあるのでしょうか?また、1日どのくらいの量を摂取すればいいのでしょうか?食物繊維を食べるメリットや摂取量の目安について解説していきます。
食物繊維は、「第六の栄養素」や「ダイエタリーファイバー(dietary fiber)」とも称される体に必要不可欠な栄養素で、水に溶ける水溶性食物繊維と水に溶けない不溶性食物繊維に分けられます。
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維には、以下のようにそれぞれ異なった特徴や効果があります。
成熟した野菜などに多く含まれており、糸状のものや多孔質のものがあります。
食感はボソボソ・ザラザラとしているのが特徴です。
穀類、野菜、豆類、キノコ類、果実、海藻、甲殻類(エビやカニ)の殻
おおまかに、ネバネバ系とサラサラ系の食べ物に分けられます。
昆布、わかめ、こんにゃく、果物、里いも、大麦、オーツ麦
ただし、こんにゃくの原料は水に溶ける性質がありますが、食用こんにゃくの場合は水に溶けません。
食物繊維が多い食べ物は、以下のものがあります。
食物繊維の必要摂取量には、目標量という数値があり、これは年代や性別により異なります。2015年版の日本人の食事摂取基準で定められた食物繊維の目標量では「18~69歳の1日あたりの摂取量は男性20g以上、女性18g以上」とされています。
しかし、実際の年代別の食物繊維摂取量の調査結果では、10~40代では非常に少なく、最も摂取量が多いとされる60代でも目標量には届かないという結果になりました。目標量に届いていたのは70歳以上の女性だけだとされています。
普段の食生活で実際に摂取できている量と、摂取目標量を比べてみて、足りない分があれば補えるように食生活を改善しましょう。
不溶性食物繊維には、排便をスムーズにする・食べ過ぎ防止・整腸作用などがあり、水溶性食物繊維には、血糖値上昇抑制作用や胆汁酸やコレステロールを吸着して体外に排出する作用などがあります。食物繊維のメリットを得るためには、摂取目標量を目安として摂取することが大切です。
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