記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2019/1/15
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
ウイルスや細菌、暴飲暴食や消化器の不調まで、さまざまな原因で起こる胃腸炎。おなかが痛くなるイメージがありますが、具体的な症状や、原因別の特徴的な症状には、どのようなものがあるのでしょうか。
今回は胃腸炎の症状について、持続期間や原因別の違いとあわせて解説していきます。
胃腸炎の代表的な症状としては、以下のようなものが挙げられます。
一般的には、まず口に近い胃部不快感や吐き気・嘔吐などから症状が急激に現われ、その後腹痛・下痢など、肛門に近い位置の症状へと変わっていくといわれています。
胃腸炎による症状は、胃腸炎を引き起こしているのが細菌やウイルスへの感染症か、それとも非感染性のものであるかによっても、少しずつ変わってきます。以下に、主要な胃腸炎の原因とそれぞれの原因について解説します。
サルモネラ、カンピロバクター、O-157などの病原性大腸菌、黄色ブドウ球菌などの細菌に感染することで、急性の胃腸炎を引き起こすものです。生の鶏肉や卵、牛肉、弁当などから、食中毒として発症することが多いです。
ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどのウイルスに感染することが原因で、急性の胃腸炎になり激しい症状を引き起こすものです。
特にロタウイルスは小児期にかかりやすく、思春期以降はノロウイルスによって、ウイルス性胃腸炎を発症することが多くなります。
暴飲暴食や刺激物の摂取・ストレスなどによる胃腸の荒れや不調、または薬物や特定の物質・食物へのアレルギー反応から、胃腸炎が起こるケースもあります。
ウイルスや細菌など、感染症による胃腸炎の症状が現れるのは、感染から1~3日の潜伏期間を経て発症し、発熱・嘔吐・下痢症状が治まるまで約1週間かかるとされています。しかし、実際に胃腸炎症状が発症してから治まるまでにかかる期間は、症状を引き起こしている感染症によって少しずつ違ってきます。
以下に、主要なウイルス・細菌による感染性胃腸炎の場合の潜伏期間・症状の持続期間をそれぞれまとめていますので、参考にしてください。
ひとくちに胃腸炎と言っても、細菌やウイルスに感染したことによる風邪や食中毒のようなものから、アレルギーなど体質・体調によるものまで、原因はさまざまです。このため引き起こされる症状や、発症から症状が落ち着くまでにかかる期間も、原因により変わってきます。
胃腸炎を正しく理解し治療するには、原因の特定が欠かせません。下痢や嘔吐、発熱など胃腸炎が疑われる症状が出たら、まずは内科の病院に相談しましょう。
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