手首のガングリオンの治療方法とは!?自分でつぶしても大丈夫?

2017/9/6 記事改定日: 2018/10/4
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

いつの間にか手首にできたガングリオン、昔は自分でつぶす人もいたそうですが、本当に自分でつぶしても大丈夫でしょうか? 今回の記事ではガングリオンの正しい治療方法について解説します。

手首にガングリオンができる原因とは?

ガングリオンは、主に手足の指の付け根に発生するゼリー状のかたまりをした良性の腫瘤で、特に若い女性に多く、手首での発症例が顕著です。

ガングリオンがなぜ手首にできやすいのか、現在のところはっきりとわかっていませんが、以下のような原因があるのではないかと言われています。

  • 手首の関節の動かしすぎで関節液や骨、または筋肉などの粘液が溜まる
  • 関節包、靭帯周辺の滑膜細胞、線維芽細胞などが繰り返し刺激を受けた結果、粘液を産生し小嚢胞が形成され、集合してできる
  • ストレス

ガングリオンを注射で抜き取って治すことができる?

ガングリオンは特に症状がなければ放置しておいても問題ありません。しかし、大きいものや強い痛みがあるもの、または神経を圧迫し、運動障害や痛みなどの神経症状があるものについては、治療が必要です。
ガングリオンは、良性のため「がん化」することはないとされますが、適切に処置をすることが重要です。

病院での治療は、まずガングリオンの内容物を注射で抜き取って様子を見ることから始めることが多いです。何度か吸引・排出を繰り返すことで、ガングリオンができないようになります。

注射で抜き取っても良くならないものに関しては、手術が検討されます。

ガングリオンの手術方法とは!?手術にはどんなメリットがあるの?

ガングリオンは手術で摘出することが可能です。

手首にできたガングリオンの場合、多くは腋窩神経(手首につながる脇の下の太い神経)に麻酔をかけて行います。手術方法は単純で、皮膚を切開してガングリオンを嚢胞ごと摘出します。近年では内視鏡によって最小限の皮膚切開のみで摘出できる施設も増えてきました。

しかし、手術を行う場合は少なからず、皮膚を切ることになりますので体への負担が大きく、術後に感染症を起こすこともあります。また。切開した時に神経や血管を傷つけて神経障害や出血などを引き起こすことがあり、麻酔による副作用もゼロではありません。

一方、手術では嚢胞ごと摘出するので再発する可能性が少ないというメリットもあります。注射による吸引・排出を行っても再発を繰り返す人や、サイズの大きなガングリオンができている人などは手術を受けることも考えてみましょう。

自分でガングリオンをつぶしても大丈夫?

ガングリオンを自分でつぶすのは危険です。間違った場所を押してしまうと、神経を圧迫してしまい障害が起こる危険もあります。

また、自分で針を刺すのもやめましょう。細菌感染のリスクがあり、最悪の場合、化膿性関節炎になり取り返しのつかない障害を引き起こす可能性もあります。自分でつぶしたり、針を挿すことは絶対にやめましょう。

おわりに:神経を傷めてしまわないためにも、自分でつぶすのは控えよう

ガングリオンは自分でつぶすと神経を痛めてしまう可能性があるので、自分でつぶすのは控えましょう。特に痛みなどがない場合は放置してもかまいませんが、不調がある、または見た目が気になる人は、病院で適切な処置をしてもらうことをおすすめします。

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