空手会のレジェンド 黒澤浩樹さん死去・死因となった心不全とは?

2017/3/31

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

二宮 英樹 先生

記事監修医師

東大医学部卒、セレオ八王子メディカルクリニック

二宮 英樹 先生

聖心館空手道館長の黒田浩樹さんが今月25日、急性心不全のため54歳の若さで亡くなりました。かつては極真空手道にも所属し、世界大会やK-1、PRIDEにも参戦するなど、輝かしい活躍をされてきましたが、惜しくも54歳という若さでこの世を去ってしまいました。
そこでこの記事では、黒田浩樹さんの死因となった心不全とは、一体どういう病気なのか紹介していきます。

心不全について

心不全とは、心臓の血液のポンプとしての機能が低下してしまう症状です。
心不全には急激な経過で症状が出現する急性心不全と、比較的緩徐に進行する慢性心不全があります。

心不全の症状

心不全を患っている人には、問題や症状がほとんどみられない人もいれば、症状が頻繁におきる人もいます。
心不全の一般的な症状は以下の通りです。これらの症状があり、特に以前に心臓に問題があった場合は医師にご相談ください。
・息切れ(歩く、階段を登る、または活動しているときなど)
・動悸
・食欲不振
・むくみ
・足、足首の腫れ
・急速または不規則な心拍
・急速な体重増加(1日に500g~1kg増が3日連続するなど)

心不全の原因

心不全の最も一般的な原因は以下です。
・冠動脈疾患(心筋梗塞など)
・心筋症
・高血圧症
・心臓弁の問題(弁膜症)
・異常な心臓リズム(不整脈)
・有毒物質(アルコールや薬物乱用など)の使用
・先天性心不全(生まれつきの心臓の問題)
・糖尿病
・甲状腺の問題

心不全の診断について

医師は、これまでの病歴や症状について問診を行います。そして場合によっては、以下の検査を行います。
・血液検査
・尿検査
・胸部X線
・心電図
・心臓超音波

どのような治療になるか?

原因によって異なり多岐に渡ります。
例えば心筋梗塞などの冠動脈疾患による心不全であれば緊急処置が必要となります。
そのほか血圧を低下させたり、または心臓弁を固定するなど、根本的な問題を治療することが重要になります。
また慢性期の治療には、塩分や水分の量を軽減したりカロリーを制限するなどの食事制限や、精神的ストレスを和らげるなど、生活習慣の改善も含まれます。

発作が起きた時は

心臓発作(心筋梗塞)を起こしていると思われる場合は、すぐに治療を受けることが必要です。下記の手順の通り行動するようにしてください。
1.すぐに119に電話し、救急車を呼んでください。決して自分で車を運転して病院に行ったりしないでください。
2.一人暮らしの場合は、救急隊員が家に入ることができるようにドアのロックを解錠してください。
3.楽な姿勢で椅子に座って救急車が来るのを待って下さい。仰向けに寝てしまうと呼吸困難がひどくなる場合があります。手の届く範囲に電話を置くようにしましょう。

おわりに

空手会のレジェンドである黒田さんの命を奪ってしまった急性心不全は、誰にでも起こりうる症状です。
動悸や息切れなど、身体に異変が感じたらすぐに医師に相談してください。また定期的な健康診断は欠かさないようにしましょう。

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