記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
ダイエットをするなら重視したいのが即効性ですが、どんなダイエット法なら即効性があるのでしょうか?おすすめの食べ物や運動、注意点などをご紹介していきます。
今すぐにやせたい!と思う方におすすめしたい食べ物は高タンパク低カロリーな食べ物です。タンパク質は筋肉を作るのに欠かせない栄養素なので、摂取することで筋肉を維持することができるのはもちろん、代謝を維持して脂肪を燃焼しやすくする効果も期待できます。
高タンパク低カロリーな食材として、鶏のササミ、豚や牛の赤身、マグロやカツオの赤身、卵、ヨーグルトなどがあります。また、豆腐やおから、もやしといった豆類は低カロリーでありつつもタンパク質が豊富なため、ダイエット中にぴったりの食品となります。
また、むくみが気になるという方には、ビタミンC、ビタミンE、カリウムを多く含み、むくみ解消効果が期待できるプルーンもおすすめです。
即効性のあるダイエット法に取り組みたい方におすすめの食事法をご紹介します。
断食をする前日の夕食は量を減らし、当日は1日中飲み物だけで過ごします。翌日はおかゆや麺類など、消化しやすい食事を摂取して体を回復させ、徐々に普段の食生活に戻していくというダイエット法です。
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朝食から夕食までの時間を8時間以内に収めるというダイエット法です。このダイエット法はアメリカで生まれたもので、16時間食べない時間を作ることで胃が空の状態にします。このようにすると消化酵素が使われなくなる一方で、代謝酵素を作るようになるため、代謝が促がされて脂肪が燃焼しやすくなります。また、8時間は何を食べてもよいため、ストレスも最小限に抑えることができるというメリットもあります。
食事の量をいきなり減らしてしまうと吸収率が上がってしまうため、1食だけダイエット飲料や酵素飲料、スムージーなどに置き換え、残りの2食は栄養バランスの取れたメニューとする方法です。
どの食事法も即効性は高いです。この中から、自分のペースで無理なくできるものを選択しましょう。
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お腹まわりのダイエットは、始めるとすぐに効果を実感しやすい部分です。継続して腹筋を鍛えることで、お腹周りを引き締めることができます。
よくある上体を起こす腹筋運動ではなく、お腹に力を入れたり、ゆるめたりする動作を繰り返したり、両手を広げて地面に寝そべり、両足をゆっくり90度になるまでゆっくり上げ下げしたりするのを繰り返すだけでも腹筋を鍛えることができます。1日に10回を目安に、ぜひ、空いている時間を使って実践してみてください。
お腹まわりと同様に、即効性を期待できるのが脚です。脚は筋肉がたるむと太く見えてしまうため、筋肉を鍛えて脚を引き締めましょう。
最も即効性のある運動は有酸素運動ですが、そのなかでも簡単に行えるのがウォーキングです。また、ソファーやいすに腰掛け、電話帳などの分厚い本を太ももの間に挟んで落とさないようにするのも、手軽に太ももを鍛えることができます。空き時間でできるので、ぜひお試しください。
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以下に、即効性のあるダイエット法のデメリットを紹介します。
食事を抜いたり食事の量を減らしすぎると、人は飢餓状態になります。そうすると、体は食事のエネルギーを脂肪としてため込もうとするようになります。そのため、次に食事を摂取するとダイエット前よりも吸収率が高くなり、結果として太りやすい体になってリバウンドしやすくなってしまうのです。栄養バランスを考慮しながら食事量を減らしつつ、食事の回数は減らさないようにしましょう。
食事制限によって栄養が不足すると、体は筋肉を分解して栄養を作り出します。筋肉が分解されると減ってしまうため、かえって基礎代謝が低下して脂肪燃焼の力が弱くなります。その結果、脂肪が蓄積されやすくなるのです。ダイエットに取り組むときは食事だけで落とそうとせず、運動も取り入れましょう。
ダイエット中に無理をしすぎるとストレスがたまり、結局挫折してしまったり、ドカ食いをしてさらに太ってしまうこともあります。たまには息抜きをしながら、無理をせず、ほどほどに取り組むことで十分にその効果を実感することができます。
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ダイエットに成功するには、食事と運動を無理なく行うことが大切です。食事を見直したり、運動を取り入れたりしながら、スリムな体を手に入れましょう。