記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
胸には心臓をはじめ、肺や食道など、さまざまな役割の臓器が配置されています。
突然胸が締め付けられるように感じたり、なんだか息苦しく感じたりするときには、どんな病気の可能性があるのでしょうか。
今回は胸が苦しくなったときに考えられる病気について、解説していきます。
胸の苦しさを生じさせる、心臓や心臓周辺の病気としては、以下が考えられます。
胸の苦しさの原因が、心臓とその周辺の大きな血管にある場合には、以下のような「特徴的な胸の苦しさ」が現れます。
このような症状が出た場合は、心臓に何らかの異常が起きて病気になっている可能性があります。
心臓や心臓周りの大きな血管を中心に、体に血液を循環させる機能・臓器を専門とする「循環器科」のある病院を、すぐに受診してください。
心臓以外の臓器が原因で、胸のあたりが苦しくなるケースもあります。
心臓には何の異常もなくても、肺や気道、食道など胸のあたりにある臓器の異常のほか、精神的な要因から「胸が苦しい」と感じるケースがあるのです。
気道・肺・食道・心因性の胸の苦しさを引き起こす病気や症状の名前としては、以下のようなものが挙げられます。
「胸の苦しさ」という症状のみから、一般の方がどの臓器にどんな異常・病気が起きているのかを判断して適切な診療科目の病院を受診することは、とても難しいです。
胸の苦しさが続いて心配なときは、まずは内科または循環器内科のある医院・クリニックなどを受診して、医師の判断をあおぐのが良いでしょう。
胸の苦しさは、胸にある心臓・気道・食道・肺などの臓器の異常や病気のほか、精神的な要因からも起こり得る症状です。
もし心臓の病気によるものだった場合は、軽い運動時や入眠時、睡眠中の夜間・明け方など、特徴的なタイミングで発生して痛みを伴うことが多い傾向があります。
しかし、正確な医療知識のない人が胸の苦しさだけで異常が起きている臓器や原因を特定するのは困難なので、症状が続いて心配なときは内科や循環器科の病院を受診しましょう。
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